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ハイスクールD×D 『存在の消失〜 Memory life 〜』
一話『オカルト研究部と不死鳥』
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。助かったよ」
俺は丁寧に教えてくれた女子に、そう言って教室から旧校舎に向かった。
旧校舎に入ってすぐに悪魔の気配を感じたので、その気配が集まっている部屋の前までやって来た。
その部屋の扉の前には『オカルト研究部』と書かれたプレートがかかっていた。
(悪魔がオカルトを研究?珍しいこともあるもんだな)
コンコン
そんなことを考えながらも扉をノックする俺。
「どうぞ、入ってちょうだい」
「失礼します」
部屋の中に入ると、見知った顔が一人いた。
「刀矢!?もしかして部長の客って、刀矢だったんですか!?」
イッセーが俺の顔を見て、紅い髪の女子にそう言っていた。
「あなたがお兄様の言っていた、私たちの協力者ということでいいのよね?」
「ええ、そのお兄様というひとがサーゼクスさんであるならですけど」
「それなら間違いないようね。まずは自己紹介からね。祐斗」
サーゼクスさんの妹が、金髪の男子に向けてそう言うと俺にわかるようにしてその男子が一歩前に出る。
「僕は木場祐斗。イッセー君と同じ二年でとなりのクラスだよ。僕も悪魔です」
「……一年生。……塔城小猫です。……悪魔です。よろしくお願いします」
小さく頭を下げる銀髪の少女。
「兵藤一誠。悪魔だ!よろしくな、刀矢」
「アーシア・アルジェントです。私も悪魔です。よろしくお願いします。風鳴さん」
「三年生、姫島朱乃ですわ。いちおう、研究部の副部長も兼任しております。今後もよろしくお願いします。これでもあくまですわ。うふふ」
そう言って礼儀正しく頭を下げる、黒髪のポニーテールの女性。
「そして、私が彼らの主であり、悪魔でもあるグレモリー家のリアス・グレモリーよ。よろしくね」
部屋のなかにいた俺を除く全員の自己紹介が終わる。
「俺の番ですね。俺は風鳴刀矢。趣味は剣術と料理の人間です。あと神器というものを持ってるみたいです」
(俺が悩んでいた力のことをサーゼクスさんは、神器といっていた。だから、この場合もそう言っておいた方がいいだろう)
「あなたも神器を持っていたのね。良ければ、能力を教えてくれないかしら?」
「いいですよ」
俺はリアスさんに能力のことを聞かれたので、教えることにする。
「俺の神器の能力は三つあって、一つ目が自分が想像した剣を自由に作り出せる能力。二つ目が俺が今までに見た人物が使う技のコピー。三つ目が、指定した対象のコピーつまりは分身を作る能力です」
俺はあえてその力を使用するのに記憶を消費することを、隠して説明した。
「凄い能力ね。あなたの神器は」
「そんなことはないですよ。どんなものにもメリットとデメリットがあるように、
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