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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第五十七話
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…ちょっと問題があってね…」
リタの言葉にカノンノがそう言うと、リタはそう応えていって溜め息を漏らした。ちょっとした問題…?
「…ちょっとした問題って…?」
「…被験者になってくれそうな人がいないのよ」
メリアの問いにリタは溜め息混じりに額を抑えてそう言葉を出した。被験者になってくれそうな人がいない…まぁ仕方ないと言えば仕方ない、か。
ドクメントの転写…言葉で言ってしまえば簡単だけど、ドクメントとはその『モノ』の情報の塊…言わば『生』なのだ。それを『実験』で弄ってしまうとなれば、誰だって進んで被験者になろうとは思わないだろう。
…よし、それなら…っ!
「よし、じゃあリタ、僕が被験者に──」
「アンタは一番却下よ。ただでさえヤバいドクメントを弄ってどうするのよ」
「──……薄々わかってはいたけどせめて最期までいわせてよ」
言葉を言い切る前にリタに僕が被験者になる、という案を却下されてしまった。
いや、うん…確かに僕のドクメントでやるっていうのは確かに危険だから却下されるとは薄々考えてたけど…それなら被験者は一体どうすれば…。
「…あのっ!」
考えていると不意にカノンノが何か決心したような表情で大きな声を出した。皆の視線がカノンノに集まり、カノンノはそれが分かると静かに言葉を出した。
「…私がやるよ。…ダメ、かな?」
「カノンノ…本当にいいの…?」
決心した表情のままカノンノが出した言葉に、僕はカノンノを見たままそう言った。
さっき言ったとおり…もしドクメントの転写で何か起こってしまえば…。
カノンノは僕の言葉はコクリと頷いて口を開いた。
「うん。私は平気だよ。だって…メリアと繋がるだけだもの。恐くなんかないよ」
そう言ってカノンノはメリアの手を握るとにっこりと笑った。手を握られたメリアも、カノンノの意志が分かったのかカノンノの手を握り返して僕達を見てコクリと頷いた。
その二人の姿を見てリタが口を開いた。
「分かったわ、ありがとう。…それじゃ早速転写実験をするからカノンノとメリア…後一応衛司は研究室に来て」
リタの言葉に僕達は頷いて研究室に向かう…時だった。
「…衛司、ちょっと待って」
「イアハート…?」
リタ、カノンノ、メリアの三人が先に研究室に入った後、先程まで黙っていたイアハートが僕を呼び止めた。…一体どうしたのだろう。
「…ちょっと話があってね。…カノンノ…うん、やっぱり私とそっくりだよ。顔も、髪も、性格も…それに……『誰かの代わりに自分が出来るならやる』って所も…」
「イアハート…」
カノンノ達が入っていった研究室の方
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