罪を償い生きる咎人
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この世界のプレイヤー全員を」
救った?
キリトは解っていない。
俺のスキルはプレイヤー全員に希望と言う名の絶望をまき散らした事実を
俺のスキルで何人、死んだ?
数え切れないプレイヤーが俺を恨み死んでいった。
「俺は救ったんじゃない。
絶望を与え人の命を喰らう化け物だ」
キリトは黙り込んだ。
俺の真実を聞いて言い返せないのだろう。
罪は罪、救ったプレイヤー達も罪の代償に救われただけだ。
「俺は死ねなくても死ねないんだ」
俺は救われていけない人間だ。
助けを求める事も許されず人の命を貪り自身の力とする災厄な化物だ。
「俺に救済の言葉は必要ない」
何度も何度も何度も自身の命を断ち斬ろうとした。
だが、俺にそんな生易しい死に方は許されなかった。
なら俺は最後まで生き抜き最後で死ぬ。
「お前の友達も俺が殺した」
「あれはお前の責任じゃない!」
「いや、俺の責任だ。
俺があの時、なんの確認もせずスキルを使ったから死んだんだ」
俺は何時も思い出す。
あの時、スキルを発動しなければこんな事態にならなかった。
俺が現実世界で存在しなかったらこんな事態は起こらず救われたんだ。
でも、過去は変えられない。
「お前は悪くない。
悪いのは茅場 晶彦だ!
アイツが俺達をこの世界をデスゲームに変えたから」
キリトの言い分も解る。
俺も当初は茅場 晶彦が全ての罪を背負うべき人間だと
だが、奴の茅場 晶彦に全てを罪を擦り付けたら俺は奴と何も変わらない。
「いや、奴が俺を選んだ。
俺が居なければ死んでいればこんな事態にならなかったかも知れない」
「それは過程の話だ。
どの道、奴が俺達をこの仮想世界に閉じ込めなければ!」
解る。
キリトの言いたい事は解る。
でも、俺が居たから死んだんだ。
罪のないプレイヤー達が何人も何人も死んだ。
「何を叫んでいるのかなキリト君?」
後ろから突然の声、キリトはその呼び掛けに後ろを振り向き見る。
「団長?
それにアスナ?」
突然、剣が俺の目の前に現れた。
それは俺に向けて振り落とされる。
完全に殺す勢い。
俺は剣を引き抜き剣を受け止める。
「久しぶりだなアスナ」
俺に剣を振りかざした張本人 アスナに言う。
「久しぶりねタクト君
早速だけど死んでくれない?」
剣に込められた力が更に深まる。
徐々に受け止めている俺の剣がギシギシと軋む音が響き俺を押さえ込む。
「久しぶりの挨拶がこれか?」
「アンタにはこれが丁度良いと思うけど」
「止めろアスナ!」
キリトが入り込む。
アスナの剣を弾きアスナを後方に吹きとはず。
だが、アスナは体勢を立て直し構え
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