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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos32神さまにお願いしよう〜Interval 1〜
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「「「・・・・」」」

ルシル君がそう言うとアリサちゃん、アリシアちゃん、シャルちゃんは目をそっと逸らした。するとルシル君が「はめたな、俺を・・・」頭を抱えた。つまりそういうことだった。ルシル君に女物の着物を着せる。それはアリサちゃん達のイタズラだったのだ。

「はいはい、判ったわよ。そんじゃルシルもまた着替えればいいじゃない」

「似合ってるのにね」

「ね♪」

「憶えてろ、アリサ、シャル、アリシア」

こうしてルシル君はザフィーラさんと一緒に改めて着替えに行った。次に戻って来た時、ルシル君は大人の姿で男物の着物を身に纏っていた。なんだけど、ザフィーラさんはなんていうか極道さんみたいで、ルシル君はホストさんみたいだった。その後、改めてみんなで集合写真を撮って、それをお揃いの待ち受け画面にした。

†††Sideなのは⇒はやて†††

わたしらはアリサちゃんの家の車で海鳴市にいくつかある神社の1つ、愛染神社へとやって来た。まずは、アリサちゃんの家で練習した通りに鳥居に一礼。神さまの通り道である参道の真ん中を通らへんように歩いて、手水舎で手と口を清める。これで境内に入る準備は全部完了や。

「そや。みんなにお賽銭渡しておくな」

着物と一緒に借りた箱付き巾着から財布を取り出して、リインフォース、シグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラに5円玉を手渡す。最後にルシル君に、と思うたら「自分の分は自分で出すよ」ルシル君は微苦笑して袖口から財布を取り出した。

「はやてちゃん、これは・・・?」

「お参りするとき、賽銭箱に入れるんよ。そんでお願いごとを念じるんや」

「へぇ。そんじゃあこのお金は、神様へのお願い料ってわけか」

ヴィータが5円玉に開いてる穴を覗き込みながらそう言うと、「ふふ。ヴィータちゃん。お賽銭はお願い料じゃなくて、神様への感謝の気持ちなんだよ」箱付き巾着から自分の財布を取り取り出したすずかちゃんが微笑んだ。

「神様から貰った幸せや導き――私たちのように奇跡みたいな巡り合せへの感謝の為の。見て。お賽銭箱の上に綱が垂れた鈴があるでしょ? 最初にお賽銭をあの箱の中に入れて、あの縄を揺らして鈴を鳴らすの」

「ねえねえ、すずか。どうして5円玉なの? 感謝するならもっと大きな金額の方がいいんじゃない?」

「んー。お賽銭の金額は自由だよ。もっと高くても良いし。でも5円玉にはちゃんと意味もあるんだよ。5円の語呂合わせで、ご縁にありますように、って風に。これから私たちは広い世界で頑張るから、ご縁があった方が良いと思うんだ」

「えっと、それじゃあ鈴を鳴らす意味は・・・?」

「はい。晴々しい音を納めて邪気を払って、神様を呼ぶためのものなんですよ」

アリシアちゃんやシャマルの
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