暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos32神さまにお願いしよう〜Interval 1〜
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変化せしめし乱音(ディゾルディネ・カンビャメント)か・・・。あれは複製品を引っ張り出してきているだけだから、入手していないと着替えられないんだ。・・・というか、シャル。さっきからちょっと邪魔」

はやてちゃんとルシル君が話している間、シャルちゃんがちょろちょろとルシル君の周りを回って携帯電話で写真を撮り続けてる。そしてカシカシと携帯電話を操作していると、「メール?」ルシル君が袖から携帯電話を取り出して・・・「どうしろと?」シャルちゃんにディスプレイを向けた。表示されているのは、シャルちゃんらしい元気いっぱい、満面の笑顔。

「ふふん♪ わたしの、き・も・の・す・が・た? どうぞどうぞ待ち受け画面にしてね?」

「・・・・無理」

「無理て!?」

ショックを受けてるシャルちゃんに「どうせ待ち受けにするなら・・・」そう言ったルシル君は私たちを一か所に集めて「はい、チーズ」パシャッと写真を撮った。

「俺は、こういった個人じゃなくて集合写真を待ち受けにしたい」

「ルシルだけ仲間外れだよ。私が代わるから、貸して」

ルシル君ひとりだけが撮影係だったからフェイトちゃんが携帯電話を受け取ろうと手を差し出すと、「いや、俺は良いよ。こんな格好の写真なんて残したくない」ってそうルシル君は断った。

「そのような髪型だからそう見えるのではないか?・・・こうすれば・・・、どうだ?」

リインフォースさんがルシル君のシニヨンを解いて、いつも通りのうなじ付近での一纏めにした。でも「やっぱり女の子だよね」アリシアちゃんが私たちの心の声を代弁してくれた。着物が女物、しかもピンク色だからどうしても女の子。少しの間沈黙が続いた後、ルシル君は「・・・いいよ、もう、うん。これが子供の俺の・・・生き様だ!」って、ちょぴり涙目で、堂々と両腰に手を置いて宣言した。

「そう言やさ、ザフィーラはどうすんだ? 狼形態のままなんか?」

「我か? 我はこのままでいい」

「でも、境内や神殿前はたぶんペット禁止だから、ザフィーラさん、参拝できないよ?」

「む?・・・むぅ。いや、我は参拝せずとも――」

「アカンよ、ザフィーラ。家族みんなで一緒に参拝せな・・。嫌、かな・・・?」

はやてちゃんが少し悲しげな表情を浮かべたら、「い、いいえ、そのようなことは。直ちに着替えて参りますゆえ」ザフィーラさんは慌てて人形態に変身。アリサちゃんが「そんじゃザフィーラにも着物に着替えてもらおうかしら」って言ったところで、「おい!」ルシル君がアリサちゃんに詰め寄った。

「有るんじゃないか、男物の着物!」

「え? あ、あー、有るわよ。大人サイズなら」

「それを早く言ってくれ! 俺が大人姿に変身できるのを知っているだろ・・・!」

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