マクロスF
0716話
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。後で聞いた話によると、そのヒュドラが何らかの病気に感染しており凶暴になっていたらしい。ライオンっぽい外見の割には人懐っこいところがあるヒュドラだが、アルトとランカに襲い掛かったんだとか。何だかんだあって、結局無事ではあったらしいが……
「バジュラの件と言い、ヒュドラの件と言い、最近のフロンティア船団は色々と不運続きだよな」
「そうね。……でも、だからってあたし達まで沈んでてもしょうがないでしょ。ほら、見えてきたわよ!」
そう言い、目当ての店へと視線を向けるシェリル。
……今日出て来たのは、目当ての店……以前にも行ったクレープ屋でクレープを食べる為だったりする。
前に来た時に贔屓にするとか言っておきながら、結局あの時以来ご無沙汰だったのが気になっていたらしい。
いや、気になっていたっていうか、どちらかと言えばあの屋台――移動販売車――のクレープをもう1度食べたかったってのが正確か?
ともあれ、そう駄々を捏ねられ、何故かシェリルの専属と化している俺にお鉢が回ってきた訳だ。
「今日は何を食べる? あたしはオレンジとか良さそうだけど」
「この前ベリー系を攻めたからな」
かと言ってゴーヤクレープは遠慮したいし。
「ま、メニューを見てから考えるさ」
そう告げ、シェリルと2人でクレープの屋台へと向かって行く。
「お、いらっしゃい。確か以前にも来たよな? 何を食べる?」
俺とシェリルを見た店主が最初に口にしたのがその言葉だった。
「あたし達の事、覚えてるの?」
「ああ、色々と印象深かったからな。それに、こう見えても客商売だ。上客になりそうな相手の顔くらいはきちんと覚えてるさ。……もっとも、そっちのお嬢ちゃんは殆ど顔が分からないから、坊主の方の顔だが」
顔が分からない、と店主が口にした時に少しだけピクリとしたシェリル。だが、すぐに小さく笑みを浮かべてメニューへと目を向ける。
「ま、アクセルが覚えられているならいいわ。で、早速だけど注文してもいいかしら?」
「あいよ、今日は何にする?」
「そうね……この真夏の情熱南国風ってのをお願いするわ」
視線の先にあるのは、パイナップルやキウイ、マンゴーを初めとした南国の果物をふんだんに使ったクレープだ。マンゴーのような高級な果物を使っている為か、その値段はメニューの中でも上位に入っている。
にしても、オレンジ系を食べるとか言ってなかったか? そう思った時、シェリルは更に口を開く。
「それと、アクセルの分はオレンジとチョコのクレープでお願いね」
「……おい、何で俺の分まで勝手に注文してるんだ?」
「別にいいじゃない。まだ何を頼むか決めてなかったんでしょう?」
「いや、それは確かにそうだが……」
個人的には、
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