暁 〜小説投稿サイト〜
DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第7章:過去から未来への歴史
第18話:大きな世界樹の木の下で……
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
させられたら興ざめだからな……」

「それはそれは優しい心遣い、痛み入りますよ。で……もうタイミングとしてはタイムスリップ開始して宜しいのですかな?」
「よく見ろ馬鹿。一人足りないだろ馬鹿。ウルフが合流してからだ馬鹿」
“馬鹿馬鹿”と連呼しおって……

「それにしても最後は随分とアッサリした別れでしたねお父さん」
詳しくは知らないが、マリーと呼ばれる娘の口調から最後の別れは淡泊だった事が窺える。
この男の事だから最後まで騒がしいと思ってたのだが……

「え……だって面倒臭いじゃん。もう人数も少なくなってきたし、アイツ等を怒らして終わり程度じゃん。もういいよ、最後だけ綺麗に終わらせれば好印象が残るからね」
最低な理由だ。

「リュカらしいわね……ウルフ君には言っちゃダメよ。結構思い入れしてたみたいだから」
「解ってますよ奥さん。だからアイツにシン達を任せたんだから。きっと赤い目で僕等に合流するぜ。思わず笑うなよ(笑)」

コイツはどんだけ人を馬鹿にしてるんだ?
そんな事を考えてたら、最後の一人が部屋に入ってきた。
リュカの言う通り目を赤く腫らして……

「ぷっー! お前目が赤いよ? 泣いてきたの? 号泣してきちゃったのぉ?」
お前さっき笑うなって言ってたよな!?
「泣きますよそりゃ……弟みたいで可愛かったんですから。アンタも少しは泣けよ!」

「僕だって泣きたいよぉ……先祖があんなんなんだから(笑) 素晴らしいのは顔だけだったじゃん!」
「アンタの先祖なんだから仕方ないだろ」
放っておくと何時までも漫才を続けそうなので……

「ではタイプスリップ開始して宜しいのかな?」
私は切り上げさせる為に、コイツ等の会話に割って入る。
すると……突然連中の姿がぼやけだし、見る見るうちに消えてしまった。

多分、未来の私がこのタイミングで戻ってくる様セットしておいたのだろう。
はぁ〜……また未来であの連中と会うのか。
今のうちから人間になれておいた方が良さそうだな。

マスタードラゴンSIDE END




[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ