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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第7章:過去から未来への歴史
第18話:大きな世界樹の木の下で……
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アも色々思う所があるだろうから、そこまでお前がルーラで連れて行けよ。僕達は先に天空城へ戻るから……」

あれぇ〜? 別れを惜しんだ乱○パーティー開催じゃないのー!?
しかも何で天空城で待ち合わせなのー?
あとは元の時代に戻るだけなんだから、何処で待ってても問題なくない?

「どうしたんですか急に? シン君との別れも惜しむ為、皆さんと同じように気球で行きましょうよ」
「ダメ。気球はデスピーに託すんだ。ここに置いていった方が馬鹿共(浅ましい人間)が悪用できなくて良い。それにシンの故郷は滅ぼされたんだろ? 僕達が土足で入り込んでは失礼だよ」

エロエロ気分上昇中だった私は、ウルフの左腕に抱き付きブーイング757だったのだが、反対の右腕に抱き付いてたリューノが納得した感じで大きく頷き身体を離してしまった為、私だけが我が儘言ってる感じになっちゃった。

リューラはシンの村が滅ぼされた現場に立ち会ったから彼の気持ちが解るらしく、気取ってるわけではなく大人しく引き下がる。
正直言えば私は我が儘言いたいのだけど、それって凄くマイナスイメージでしょ。だから聞き分け良い娘を演じる為にウルフから身体を離します。

「おいリュカピー。だったら最初から俺達を最後に送り届ければ良かったんじゃないのか?」
おぉ……確かにその通りじゃん!
なんでこんな無駄な事してんの?

「お前は自分が滅ぼした村を見たいのか? その村の生き残りの悲痛な表情を愛でたかったのか? ドS大王デスピーだったのか?」
「あ、いや……そういう事では……す、すまん……」

「滅ぼされ荒れ果てた村跡なんて誰にも見られたくないだろう……僕等は他の仲間の故郷で存分に別れを済ませてきた……お前等は会おうと思えば何時でも会えるんだし、これ以上のお別れパーティーは不要だよ」
シンとデスピーの肩に手を置き、優しい笑顔で別れを告げるお父さん。

こうやって最後に格好いいとこ見せちゃうから、みんな勘違いして尊敬しちゃうんだろうなぁ……
ウルフの顔に視線を向けると、キラキラした瞳でお父さんを見てはるよ。
『リュカさん超格好いいっす!!』的な事思ってるんだろうなぁ……

「じゃぁシン君、シンシアさん……ブランカまで送りますよ」
お父さんの“終わり良ければ全て良いんじゃね?”的格好良さに、両目ウルウルになってる二人に近付き話しかけるウルフ。

シンもシンシアも、お父さんに何かを言おうと口を開けるが、当のイケメンが右手を翳して遮り、笑顔を向けて“別れ”の言葉を言わせない。
まるで『“さようなら”は無しだよ』と言わんばかりに……

だから二人は、唯々涙を流しながら頭を下げるだけ。
どんだけお前は格好いいんだコノヤロー?
サムズアップしてルーラを唱えたマイダーリンの心まで鷲掴
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