第四章
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ギリシアなぞ恐れることはありません」
「本当にそう思われるのですね」
彼等は全く信じなかった。
「貴方達は」
彼女にだけわかることだったのだ。戦いは確かにトロイア優勢のうちに行われた。アキレウスを欠いているギリシア側はトロイアの堅固な護りを突き崩すことができない。ヘクトールの存在もありトロイアは凌ぎきるかと思われた。だがそれは儚い夢に思った。
ある日突如としてギリシア側から喚声が起こった。それを耳にしたトロイアの者達がいぶかしみながら彼等の陣を見ると。あの男がいたのだ。
みらびやかな黄金色の鎧に身を包み緋色のマントを羽織った美丈夫、それは紛れもなくアキレウスだった。何と彼がトロイアの戦場に姿を現わしたのである。
「アキレウスが来たぞ!」
「アキレウスだ!」
ギリシア側もトロイア側も驚きの声をあげずにはいられなかった。
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