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機神呼嵐デモンベイン
第一部『I AM PROVIDENCE〜機神爆誕!魔を断つオバカ伝説の始まりだゾ〜』
第1話「始まりってのはいつも唐突に起きるもの」
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み込んだデモンベインの起動には魔導書が必要なのですよ」
 なるほど、大体分かった。・・・はっきり言って、スケールでけぇ!!!分かったのは良いが、問題はここからだ。オラとて、一市民として協力してあげたい。
 ・・・だけど、オラが大学で落ちこぼれたのは魔導書の内容についていけなかったからだ。・・・難しいとかそうではなく、おぞましかったから。
 魔術の知識を恐れ、逃げてしまったオラに再びその魔術の世界に足を踏み入れるのははっきり言って拷問だゾ・・・。むしろ魔導書に関わりたくない。
「・・・デモンベインは祖父の形見であり、希望なのです。それを私は無駄にはしたくない・・・」
 女性の真摯な瞳がオラを見据える。・・・どないしよ・・・。そう思っていると、
「大変な仕事だとは理解しているつもりです。無論、報酬はそれに見合った額とさせていただきます」
 彼女の言葉と共に、ひつじさんがジュラルミンケースをテーブルに置く。
「依頼料と必要経費です。どうぞお納めください」
 開くとそこにはケース一杯の札束が・・・。思わず、フリーズする。
「もちろん、魔導書を見つけてくださった暁には、さらに成功報酬をお支払いします。引き受けてくださいますか?野原さん」
「・・・ぶっはははははははは!当ったり前だのクラッカーだゾ!オラにまっかせなさい!!!」
 即快諾。彼女と硬い握手を交わし、契約成立。
「ありがとうございます!・・・頑張ってくださいね野原さん」

−そして、彼女等が去ってから・・・。

「ああああああああああああああああああ!!!何で引き受けちゃったのォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!オラってばホント馬鹿ァ!!!」
 引き受けたことを激しく後悔。最後のセリフ言った時に・・・一瞬、青い髪の不幸そうな女の子が一瞬見えたような気がしたが別にそんな事は無かったぜ。
「はぁ〜・・・今更、依頼を取り消す訳にはいかねーしなぁ・・・ブツブツ」
−お前、逃げるのか!逃げるなんて許さないゾ!!
 ため息をつきながら、呟くオラの耳に聞き覚えのある声・・・。それは過去の自分が言った言葉。
「・・・また・・・聞こえてきやがる・・・」
 大学を中退してからずっと聞こえるこの声、ある種の呪いのようなものだ。
「・・・ま、とりあえずさっさとこんな事を終わらせよう」
 それを振り払うように、オラは自宅を出るのだった・・・。

 そして、運命は動き出し・・・オラはある魔導書に出会うことになる。

To Be Countenude・・・。
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