第一部『I AM PROVIDENCE〜機神爆誕!魔を断つオバカ伝説の始まりだゾ〜』
第1話「始まりってのはいつも唐突に起きるもの」
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じゃなくても良いじゃん。オラなんかよりも優秀な人がいっぱいいるゾ。なんならアーミッティジの爺ちゃんに聞いたほうが良いんじゃない?」
頭をかきながらオラは女性に言い、再び座る。そこへ、ひつじさんが口を挟んだ。
「野原様は、魔導書を閲覧できるクラスになっていた筈ですが」
「おいィ、それ軽くプライバシーの侵害じゃね?」
汚い、さすが金持ち汚い。・・・と、そんな事はさておき、オラは気になったことを聞いてみた。
「・・・ところで、何で魔導書なんか?あんなのド素人が手を出していいモンじゃないゾ」
全くもって、覇道財閥と魔導書の接点が分からないからね。女性は顔を伏せ、うつむいた後・・・。
「・・・デモンベイン」
「永遠亭の妖怪兎がどうかしたのか?」
「それ優曇華院んんんんんんんんんんんんんんんんん!!!私が言ったのはデモンベインですわッ!!!!」
オラのボケにツッコむ女性。・・・結構ツッコミ上手いな。漫才やったら受けんじゃね?女性は、少し苛立たしげにため息をつくと、デモンベインとやらについて話し出した。
「・・・デモンベインわたくしの祖父が遺した、『ブラックロッジ』に対抗するための手段です。『ブラックロッジ』については詳しく説明する必要はありませんね?」
「まあね」
頷く。ブラックロッジのやり方は、はっきり言ってテロリストのそれに近いゾ。
「ブラックロッジが破壊活動のために用いる巨大ロボット・・・破壊ロボは、科学と錬金術が生み出した脅威といえます。これだけでも既に、治安警察の対応能力を超えており。加えて彼らブラックロッジの頂点に立つマスターテリオンとその幹部達・・・彼らは魔術師であると言われていますわ。魔術師の恐ろしさについては、野原さんが良く知っているのでは?」
「実際に見たことは無いけど、大体想像はつくゾ」
事実、破壊ロボより恐ろしいのは魔術師だったりする。先ほど話題に出た、破壊ロボも、治安警察では歯が立たず住民の生活を脅かす存在なのだが・・・。
それを遥かに凌駕してやばいのが魔術師だ。・・・彼らは表立った行動は全くしておらず謎に包まれているが・・・、彼らに関わって生きて帰ってきたのは誰一人としていない。オラも魔術を齧った身だから理解できる。本物の魔術師は一軍隊に匹敵する力を持っている。
そんな奴等がもし街で暴れだしたら・・・?というのがアーカムに住む人たちの不安だったりする。
「魔術に勝てるのは魔術のみ・・・、そこでわたくしの祖父であり、覇道財閥創始者でもある覇道鋼造は、彼らへの対抗手段に魔術理論を導入したのです」
「それがデモンベインって訳ですな」
「はい、デモンベインは覇道が持つ技術の粋の結晶。しかし、デモンベインを起動するには魔導書が必要なのです。魔術師が魔導書を用いて魔術を行使するように、魔術理論を組
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