第一部『I AM PROVIDENCE〜機神爆誕!魔を断つオバカ伝説の始まりだゾ〜』
第1話「始まりってのはいつも唐突に起きるもの」
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る人たちなら誰でも知っている。世界中のあらゆる分野・業界に通じ、その名を轟かせる正真正銘の大財閥。また、そのすべてに強い発言力を持つ絶対的な支配者。
そしてこのアーカムシティは、まだ地方の片田舎でしかなかった頃に、財閥の創始者である覇道鋼造による、当時において無謀としか言えない巨額の投資によって、世界でも類を見ないほどの経済発展を遂げたのである。
つまるところ覇道財閥こそ、この街の実質的な支配者と言っても過言ではないのだゾ。
・・・にしても、本当に何で覇道財閥がオラなんかに依頼をしに来たんだろうか?ひょっとして、覇道系列の会社の掃除とかかな?何て事を考えていると。
「先ほど申しましたよね?この依頼は貴方にしか頼めないと。・・・貴方にはあるものを探していただきたいのです」
「ある物?」
おお、どうやら掃除とかそういったの以外の仕事のようだゾ。何なのかなぁ・・・、期待にドキがむねむねだゾ。
「・・・魔導書です」
「・・・えっ?」
久々の掃除以外の依頼に炎のごとく燃え上がっていた、やる気が女性の一言で一気にクールダウン。
「貴方に探していただきたいのは本物の魔術師が使うような本物の魔導書なのです!」
・・・うん、いったん落ち着こう。クールだ、クールになるんだゾ野原神之介。コレは係わっちゃダメだ・・・キッパリと断るんだ・・・。
「何の事かさっぱり分からないゾ。そんなのはオラに探せっこないでしょ、それにオラにしか探せないって理由にもならない」
肩をすくめながら白を切ってみると、ひつじさんが、ファイルを開き、割ってはいる。
「野原神之介、春日部高校に卒業後、アメリカにわたりミスカトニック大学に入学するも、2年で中退、記録上の専攻は考古学となっておりますが、事実ではありません」
「ッ!?」
何故それを!?と言いたげな、オラを見て続ける。
「誠に恐縮ではございますが、失礼を承知で少々調べさせていただきました」
「それと、貴方が学んでいたのは陰秘学。即ち、魔術理論についてですね?」
ひつじさんから引き継ぐように、女性が言う。
「・・・アンタら、何処まで知ってやがるッ!!!」
立ち上がり警戒心をむき出しに2人を睨む。
「ミスカトニック大学は陰秘学の存在を公にはしておりません。・・・故に、貴方のような方を探すのは一苦労でした」
ひつじさんの言うとおり、ミスカトニック大学は、外部の人間には勿論、大学の関係者にすら存在を隠されている学科である。それからオラを割り出すとは・・・覇道財閥恐ろしい・・・。
「魔術を識る者にしか、魔導書は探せない。だから普通の探偵や何でも屋では無理なのです。・・・そう、貴方でなければならない」
「・・・そうは言うけどさ。オラは落ちこぼれだゾ、初歩的な魔術も出来やしないし。・・・第一、オラ
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