序章「プロローグ・・・って響きはいいよね」
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宇宙・・・、果てない、限りない星々の海。この無限の虚空の遥か彼方、孤独の世界のすぐ裏側・・・蠢く怪異の存在を、迫る脅威の存在を、誰が識る。人知を超え、狂気をも超えた領域で、世界と怪異は侵し合い、犯し合い、冒し合い、幾星霜・・・それでもなお続く。なお巡る。未来永劫、過去永劫。
そして現在、この瞬間もなお、そして現在、この瞬間もなお、終わりは、恐らくないのだろう。見て知らぬ時の後には、死もまた死ぬる定めなれば。
その中にある一つの星・・・蒼い星、我々が住まう星。地球。そこの衛星軌道上で、一つ流星の如き速さで疾走しているものがあった。その姿は人に近い姿であるが、人より遥かに大きく、そして機械的であった。そう、機械の巨人である。
『−諦めろ』
何処からか声が響く。それと同時に、闇黒の空間から光が走った。それが収まると同時にもう一体の機械の巨人が現れる。それはまるで体の全体をマントで隠したように見える漆黒の巨人であった。
『幾ら最強と言われる貴公の鬼械神「アイオーン」と言えど術者無しでは、余の「リベル・レギス」には敵うまい。降伏しろ、さすれば命までは取らぬ』
漆黒の巨人『リベル・レギス』の降伏勧告には耳を貸さず機械の巨人『アイオーン』は右手に一丁の拳銃を出現させるとそれをリベル・レギスに向かって発砲した。
−グワッ!
弾丸はリベル・レギスに着弾すると大爆発を起こした。だが、着弾する前にリベル・レギスは障壁を発動。キズ一つもなかった。
−ドウッ!ドウッ!ドウッ!
続けざまに発砲。だが、リベル・レギスの障壁は全く打ち破れない。
『無駄な事を・・・』
そう呟くと同時に、リベル・レギスは障壁を消すと右手をかざした。
『ン・カイの闇よ』
そう唱えると同時に、右手から何個も漆黒の球体が現れアイオーンに飛来する。それを回避するアイオーン。5発ほどは無事に回避するも、6発目は回避不可能な方向に迫る。
『っ!』
アイオーンは持っていた拳銃を投げ、相殺させた。だが、続けざまに黒い球体はアイオーンへと迫る。咄嗟に防御障壁を張るアイオーン。だが、球体が着弾、爆発するほどに障壁にヒビが入っていく。そして・・・、
−パリィン!
『くあぁっ!!?』
防御壁が破れ、球体がアイオーンに直撃する。爆発に包まれるアイオーン。装甲は剥がれ中の機械がむき出しになっておりダメージの大きさを物語る。撃墜されるのも時間の問題だろう。
『何ッ!!!?』
アイオーンは覚悟を決めると、リベル・レギスに突進。驚きの余り反応が遅れリベル・レギスはそれを食らってしまう。そのままアイオーンはバーニアを吹かせるとリベル・レギスを押す。その先は大気圏!
『貴公・・・、余を道連れにするつもりかッ!?』
『うおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!』
雄た
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