第六話
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プ)と同時に現れたんだ。オレのマップはもうここ以外完全コンプリートしてるわけだから、あのボタン、あれが文字通り、迷宮区の最後の砦だったんだろうね」
「……要するに、あの先にボス部屋があるかもってことですか。トレジャーボックスが大量の『隠し金庫』みたいなオチは勘弁ですね……」
半ば自動的に飛び出した自らの冗談を鼻で笑い、穴の暗闇に目を凝らす。明度が限りなくゼロに近いようで何も見えないが、青剣士には何か感じ取れるのか、おもむろに腕を組むと、断言を言った。
「そんなことはないさ!……あれだけ守りが堅かったんだから。第一層攻略は目の前だよ――まあでも、一応確認はするつもりだよ。大見得切った手前、こんなこと言うのも恥ずかしいんだけど……よかったら少し付き合ってくれないかな?」
苦笑いをこちらに浴びせ、尋ねる青剣士に、俺とシーラは二つ返事で了解する。
満面の笑みでありがとうを返してきた青剣士に、社交辞令も兼ねて挨拶を送ろうと頭を回した俺は、不意に、組み上げた言葉にワンパーツ不明な部分があることに気づき、間抜けにも、それをどストレートに表へ放出してしまった。
「そういえば、青剣士さん。あんた名前は?」
「ああ、そういえば名乗ってなかったな。オレはディアベル。今さらかもしれないけど、よろしく!」
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