第7章:過去から未来への歴史
第16話:集まりし猛者共
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ライアンさんは王様とリュカさんの間に立ち、互い(と言うか、主にリュカさん)を落ち着かせ仲裁に入ったけどね。
再起不能になった連中が悪いのであって、王様はリュカさんと争う気など微塵も無いと弁明してたけどね。
これで再起不能連中の仲間(全員貴族だったので、家族や縁の深い方々)に嫌われちゃったけどね。
「はぁ……私はまだ、このバドランドで働くのですぞ! それなのに大層居辛い環境を整えてくれましたね!」
怒りを抑え込み、なるべく冷静に嫌味を言うライアンさん。頑張れ!
「礼は要らないよ」
(バン!!)
「礼など言うか!」
だが軽い口調でリュカさんに返され、テーブルを両手で叩き叫ぶライアンさん。
「ライアン……僕は君の実力を高く評価してるんだ」
ライアンさんの激怒を見たリュカさんは顔を真面目な表情にして、何やら嘯こうとしてる。
騙されるなライアンさん!
「君の剣術レベルはかなり高い。だが、それ以上に高いのは……人を引きつける力だ。所謂カリスマ性というやつ」
「カ、カリスマ……?」
「そうだ……ホイミンを見てもそうだが、モンスターは相手の心を見抜く力に長けている。さっきの連中がライアンより先にホイミンに出会ってたとして、果たしてこれ程彼女に好意を持たれただろうか?」
「そ、そりゃ……ホイミンは人間になるのが夢だったのだし、一緒に旅する事が出来れば」
「違うね。確かに切っ掛けはライアンの言う通りかもしれないけど、最終的にホイミンの好意を得る事が出来たのはお前のカリスマ性が大きいんだ!」
「そうですよライアン様ぁ? ボクはライアン様が好きで一緒に旅をしたんです。でなきゃマリーさんと一緒に居るなんて出来ません!」
「あ、とうとう本音を言いやがったな!」
「本音も何も、ボクは前から言ってましたよ。マリーさんが苦手って」
素直というか……以外に遠慮がない娘なのね。
「つまり、マリーや僕が苦手なのに一緒に居る事を選んだのは、ライアンが側に居るからなんだよ。マリーの非常識さよりも、僕の巻き起こすストレスよりも、ライアンと共に居る事の方が幸せに感じたんだよ」
意外に自分の評価を正しくしてるのね。
「……それは解りましたが、今回の事とどんな関係かあるんですか!?」
「だから、君はこんな国で宮仕えをしてないで、自らの才能で世界に旅立てと言ってるの。王様の命令で旅立ち、勇者の指示で戦い、全てが終わったら能力低い者達に扱き使われる……そんな人生から脱却し、お前の力で人々に幸せを与えるんだよ! 魔王やエビを倒し世界が平和になったと言っても、人々の生活が安定するのはこれからなんだから、お前は自分の才能を生かし、人々が幸せになれる手伝いをするんだよ」
凄い事言い出したわ……
本気でこの言い分を推し進め
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