夏祭りフェイズ 2
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じゃあボクは月に、桂花は華琳に提案しましょう」
「そうね、それまでは……詠で我慢してあげるわ」
羨ましくて提案した作戦。乗ってくれたまでは良かったが、最後に零された一言に詠のこめかみに青筋が走る。
「ふーん、いいんだ。そんなこと言って。じゃあボクは月と手を繋いでこよーっと。華琳はいじわるだから桂花とは手を繋がないでしょうね。この人波じゃ三人くらいしか並んで歩けないのもある、か」
目を細めて口ずさまれた話に、華琳の嗜虐趣味を十分に理解している桂花は、さーっと顔を蒼褪めさせた。
「なっ! い、いやよそんなの! 寂しいじゃな――――あ」
さすがの桂花も、この祭りの状況でぼっちにされては堪らなかったようで、詠に本心を零してしまった。
にやりと、詠は口の端を歪めた。
「ふふ、嘘よ。手を繋いでてあげる。桂花」
「……くっ」
やり込められて、悔しげに顔を顰めた桂花であったが、握る手は放されないように力を込めていた。
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