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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第五十五話
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ドリビトムの皆さん。此処に何の用があって来たかは知らないけど、まだ体力がある内に済ませて帰るといいよ。こんな所で体力切れでゲームオーバー、なんて…僕がつまらないからね。それじゃ…次会うときはもっと楽しませておくれよ。…ヒャハ、ヒャーハハハハハっ!」


サレは僕達を見ながらそう言っていき、最後に高く、不気味に笑い、扉を開いてその中へと消えていった。
扉はサレを飲み込むように入れるとゆっくりと閉まり、そこには元から何もなかったかのように消え去った。


「……本当に行った…のか…?」


「……多分…行った…と…思う…」


サレがいなくなり、僕達はまだ警戒していたが、アスベルとメリアの言葉に、僕達はその場に崩れ落ちた。


「…なんとか助かった…いんや…『逃がされた』みたいだね〜…」


「そう…だね…。…くそぅ…っ」


皆がその場に崩れ、ゆっくりと呼吸を整えていく。
その中、先程サレに『逃がされた』事を出し、僕は思わず声を漏らした。
以前見たヴェイグとサレの闘い。その時よりも…『狂風』の名のように狂い、風の扱いが段違いとなっていたサレ。

そのサレに負け…しかも手も足も出せなかった敗北に僕は…いや、僕達は悔しさを噛み締めた。


「……とりあえず、少し休憩して体力が落ち着き次第、ギベオンを回収して山を下りよう。…サレの事を考えるのもその後だ」

「うん…そう、だね」


アスベルの言葉に僕達は頷くと、ゆっくりとその場で身体を休める事にした。


──この後、僕達はギベオンの回収に成功し、ハロルド達に渡すことが出来た。
…ただ一つ…サレの…ジルディアの力の圧倒的な力を心に残して…。




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