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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第五十五話
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「切り裂け、『ジル・ゲイルスラッシュ』」


…一言。ただそれだけで、サレの背後から無数の結晶の刃を混ぜた風の刃の塊が現れ、僕達に向けて放たれた。


「っ!?皆、散ってっ!!」


突如、僕達に向けて現れた風と結晶の凶刃に、僕は思わずそう叫ぶ。僕の声に皆は直ぐ様その場を散り散りに離れる。
そして僕達がその場を離れた直後、僕達が居た場所を風と結晶の凶刃が引き裂いた。

今のは…風系中級魔法の『ゲイルスラッシュ』…でも中級魔法を『無詠唱』でこの威力って…!?



「…いい感じに避けてくれたね。それじゃ今度は…『ウィンド・スネーク』」


「なっ…これは…っ!?」


「っ!?身体が…っ!」



散り散りに避けた僕達を見てサレは持っていた細剣を地面に刺し、片手をアスベルに、もう片手をレイヴンさんに向けて静かに言う。
すると、避けて体勢を戻そうとしていた二人が突如、まるで何かに捕まり、吊り上げられるように身体が地面から浮き出した。


「アスベル!レイヴンさん!」


「ぐっ…まるで風が…蛇みたいに…っ!」


「っ…こりゃさすがに…おっさん、キツいかも…っ!」


「ヒャハハっ!どうだい、風に捕まった気分は…?」


突然の事に驚いている僕達にサレは不気味に笑いそう言うと、アスベルとレイヴンさんに向けていた手を上に上げる。
するとそれに反応するかのように、浮き上がった2人が更に上へと上昇し出した。






「ヒャハ…あれほど苦労してたガルバンゾの騎士や有名ギルドの傭兵がこんなものとはね…。このまま崖から落としてあげようか」


「っ!そんなこと…っ!」


「……させない……っ!」


捕らえたアスベルとレイヴンさんを見てそう言葉を出したサレに僕は星晶剣を手に走り出し、メリアは苦無を両手に構える。



「……苦無閃《嵐》……っ!」


「ヒャハハっ!幾ら数を増やしても無駄さっ!」


「うあぁっ!!」


「っ…ぐぅっ!」


メリアはサレをまっすぐと睨み、サレに向けて両手に持った苦無を一斉に投擲する。
サレはそれに対して風で捕らえていた二人を近くの壁に叩きつけ、左手を放たれた苦無の方へと向ける。
すると先程と同じように強風が起こり、苦無はサレに到達する前に勢いを失い、地面へと落ちる。

──その時だった。



「……《爆》……っ!」


苦無が地面へと落ちる瞬間、メリアはそう言って指を鳴らすとそれに共鳴するかのように苦無が…否、苦無に『結び付けられた』札、起爆札が爆発した。



「っ!…ほぅ…これは考えてなかったね…」


苦無の一つ一つに結び付けら
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