暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0715話
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クト・アクション・リンク・システムのレベルには至っていないが、それでも一応それなりにこちらの動きを反映させる事が可能だ。つまり……

「柔よく剛を制すって……なっ!」

 バトロイド状態のまま、振るわれた機動兵隊バジュラの尾を回避。目の前を通り過ぎた尾を掴み、その勢いを利用して力点をずらし、俺の予想外の動きでバランスが崩れたところで……地を踏みしめている2本の足を払う!
 VFと同じ程度の大きさを持つ機動兵隊バジュラが空を舞い、先程通り抜け様に頭部の先端を切断してきたバジュラへとぶつかり……

「おや」

 俺にとっても予想外だった事に、投げられたバジュラがぶつかったのは頭部を俺に斬られて鋭利な槍の如く尖っていたその先端。つまりは……

「モズの早贄か」

 ピクリ、と動きながら胴体を貫通されて血を流しているバジュラと、突然降ってきたその重量に押しつぶされた形のバジュラ。その2匹へと向かい、ガンポッドの銃口を向け……

「愛、直撃」

 精神コマンドを使い、トリガーを引く。
 精神コマンドにより、格段に威力を増したガンポッド。そこから放たれた弾丸は、エネルギー転換装甲を身に纏っているバジュラを……しかも2匹纏めて難なく貫き、それでもまだ威力を落とす事無く海の方へと飛んでいく。
 そんな状態のまま、数秒。文字通りに身体中を穴だらけにされたバジュラは、頭部を失う云々といった話では無く、そのまま息絶え地面へと倒れ込んでいく。

「ふぅ。……おい、全員無事か?」

 取りあえず襲ってきたバジュラを全て倒し終えたと判断し、外部スピーカーで外にいる面々へと声を掛ける。

「ああ、何とか全員無事だ! にしても、まさか生身でバジュラとの戦闘に巻き込まれる羽目になるとはな。こんな事はもう2度とごめんだぞ」

 ミハエルは呟き、手に持っていた拳銃の安全装置を掛ける。
 バジュラを相手に拳銃程度でどうなるものでもないとは分かっていたのだろうが、それでも無いよりはあった方がマシだと判断したのだろう。
 色々と言いたい事はあるだろうが、生身でバジュラと応対したという経験は決して無駄にはならない筈だ。

「シェリルは?」
「あたしは大丈夫よ」

 シェリルが手を振りながらジャングルの中から姿を現す。
 こうして見る限り、怪我をした様子は無いな。他の撮影クルーにしても機材何かはともかく、怪我の類は一切していない。
 バジュラに襲われた被害として考えれば、酷く小さい被害だろう。
 そのまま安堵の息を吐き、カメラで周辺を見回し……

「へぇ」

 アルトが脅えるランカを抱きしめるようにして庇っている光景を目にする。
 後でオズマにでも見せてやるとして、この映像は保存しておくか。
 そんな風にコックピットで作
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