マクロスF
0715話
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ているスラスターを噴射させ、その場で横に一回転してタイミングを合わせたかのように振り回された尾の攻撃を回避する。その最中に頭部に装備されているレーザー機銃4門を発射し、右側にいる方を牽制しながら近付いていき……
「はああぁぁぁっ!」
アサルトナイフにピンポイントバリアを纏わせ、そのままバジュラの頭部――より正確には胴体と一体化している頭部――へと突き刺す。
スラスターを噴射させながら突っ込んでいったので、その刃はあっさりとバジュラの頭部を貫く。だが、先程もそうだったようにバジュラは頭部を失っただけでは死なないので……
「ついでの土産だ、食らえよ!」
頭部を貫通したアサルトナイフを引き抜き、空中へと浮き上がってそのまま傷口にガンポッドの銃口を向け……トリガーを引く。
ガガガガガガッ! という銃声がジャングル中へと響き渡り、次の瞬間には機動兵隊バジュラはジャングルの木をへし折りながら地面へと崩れ落ちた。
次! そう思った瞬間、反射的にスラスターを噴射して今までいた場所から後方へと跳び退る。
一瞬前まで俺がいた場所を貫く無数の銃弾。先程攻撃してきた、もう1匹のバジュラによるものだ。
「大体、何でこんな島にお前達みたいなのが来るんだよ! どうせ来るなら、巣になっていた難破船でも……おい、待て?」
銃弾を回避しながら距離を縮め、先程同様にアサルトナイフとガンポッドによる攻撃で撃破しながら考える。
もしかして、本当にこのバジュラ共は俺達が確保したあの難破船を目当てに来たんじゃないだろうな? もしそうだとしたら、フロンティア船団はとんだ疫病神を抱え込んだ事になるが……いや、そもそもバジュラが自分達の巣をこっちに確保したと判断出来る訳が無いか。
のこり5匹のバジュラのうち、3匹がこちらへと向き直って弾丸とビームを発射してくるのを回避し、牽制としてガンポッドを発射しながら考える。
銃口から放たれた大量の弾丸は、俺の能力値とガンファイトの効果によって1発のミスもなくバジュラの身体へと命中していく。
身体中に弾丸を食らい、ジャングルの木を押し潰すかのようにして倒れ込むのを見ながらそちらへと視線を向けると、そこでは倒れてくるバジュラから離れようとしている俳優――鳥の人の主人公でもある工藤シン役――の姿があった。
……正直、済まん。まさかそこにいたとは思わなかったんだ。まぁ、無事だったんだし良しとしよう。
にしても、確かにあの小屋に避難したりヘリや船で逃げ出すよりはジャングルの中に避難する方が安全だったけど、これはこれでちょっとやりにくいな。バジュラを倒すのはともかく、そのバジュラが倒れ込んだ影響で怪我をされたら洒落にならない。
「っと!」
考えつつも機体を動かし、放たれる弾丸を回避しなが
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