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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第437話】(18禁)
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ないんだから気をつけてよ、ヒルト!」
「わ、悪かったって。 大人しくしてるから続きを頼むよ」
「もぅ……。 じゃあ大人しくしててよ? ヒルトの鼓膜、傷付けたくないんだから」
言ってからまた耳掃除を開始するシャル、時折耳に吐息を吹き掛けられ、くすぐったく感じるが我慢した。
会話も無く、時計の秒針を刻む音だけが聞こえ、少しうとうとし始めると――。
「ヒルト、終わったよ。 ……ヒルト、耳の中が綺麗すぎるから遣り甲斐がなかったよ」
「ぉぉぅ……耳掃除はいつもしてるからな、何か美冬にも同じこと言われたよ」
言いながら美冬の顔を思い浮かべる、今頃風呂か部屋で未来と話でもしてるのかな、そう思いながら上体を起こしてシャルの隣に座り直した。
その座り直すのと同時にシャルは身を預け、俺の肩に頭を乗せる――見ると、瞼を閉じて幸せそうな表情を浮かべていた。
そして、俺の手の甲に重ねるように自身の手を重ねるとシャルは――。
「……ヒルトとこうやって過ごすの、僕は凄く好きだよ。 ……ヒルトはどう、かな……?」
「……俺も好きだな」
率直な感想を告げる、シャルはその言葉に嬉しそうな表情を見せると更に身を預け、腕をとって絡ませてきた。
こういう時間は嫌いじゃない、そう思いながら肩に頭を乗せたシャルを見る――それと同時に、シャルは肩に頭を乗せるのを止めて此方を見つめてきた。
自然と交差する視線、恥ずかしさは無いがシャルのアメジストの瞳に吸い込まれる様に徐々に徐々にと顔が近づく。
シャルもそれに気付き、頬に赤みが射したまま瞳に潤みが帯び、ゆっくり瞼を閉じると小さく唇を突き出す。
それを確認すると、俺はシャルの肩を抱き、唇を重ねる――その瞬間、僅かに反応を示すシャル、唇が少し開くとたどたどしく舌を出し、僅かに下唇に触れると俺も舌を出し、シャルのと絡ませる。
互いに絡ませ、くちゅくちゅと淫靡な音が響き渡る――角度を変え、何度もキスを交わし、舌も何度も絡ませる度にシャルは満足そうな声をキスの合間に洩らした。
暫くキスを続け、唇を離すと互いの唇を繋ぐ唾液の糸――それがまた妙にいやらしく、冷めた筈の身体の熱が再度上昇するのを感じた。
「えへへ……。 凄く良かったよ?」
紅潮したままのシャルは、にこりと微笑む――その可愛さに思わず押し倒してしまうと小さく「きゃっ!?」と声をあげ、驚き、何度か瞬きするシャル。
そして、自分の置かれた状況を理解するとまるで完熟したリンゴの様に赤くなり、恥ずかしさからか顔を背けるが視線は俺に向かれたままだった。
「……わ、悪い……あまりにもシャルが可愛くてつい押し倒した……」
「そ、
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