第二十一話 瓜二つ
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では男の子がこれまで生まれる確率が低かった…それ故、ナハト家の待望の男の子であるジルベールは大切に育てられていた…
ガラガラ…
誰か弔問に来たのだろう…玄関の戸を開ける音がした
母親「ごめんねカルア…代わりに行って…」
カルア「ぐすっ…はい…お母様…」
カルアは泣き顔を治して玄関に向かった
そこに一人の少年が倒れていたのだった
カルアはそれを見て目を見開いた…そう…倒れていたのは…二年前、突然と姿を消した…ジルベールだった…
カルア「ジル…?ジルなの!?」
と問いかけるカルア
ジルベール「うう…カルア…姉?」
カルア「!…お姉様!お母様!ジルが…ジルが…帰ってきた!!」
和室から母親とアクアが飛び出るように出て来て同時に涙した
特に母親は一目散にジルベールを抱き抱え
母親「ジル…ジル!」
ジルベール「おかあ…さん…?」
母親「ジル…ああ…神様…良かった…ジル!」
母親はジルベールを強く抱き締めた…その温もりをジルベールは思い出し
ジルベール「おかあ…さん……うう……っ…」
カルア「ジル…ごめんね…ごめんね…怖かったよね…ごめんね」
カルアはジルベールを守るように抱き、涙を流した
アクア「ジル!良かったよぉ…ごめんね…もう離さないから…離さないからぁっ!!」
アクアもジルベールを抱き締めた
こうしてジルベールはナハト家に帰ってきたのだった…
そしてジルベールは祖父からナハトの技を伝授…ナハト家の当主となった
一方暴走竜の意識となってしまったハドレットは
人間だった時の姉であるクーナと共に任務に励んでいたが…
突然ある日を切っ掛けに暴走してしまったのである
その原因は不明だが…アークスとなって間もないジルベールは暴走竜の調査を受ける事となった…
姉であるクーナはハドレットを殺す事を考えていたのだが…葛藤していた…いくら討伐対象でも弟を殺すのは嫌であろう
そしてアムドゥスキアの浮遊大陸でクーナとジルベールはハドレットと対峙した
一年前、アムドゥスキア浮遊大陸
クーナ「ハドレット…待ってて…お姉ちゃんが…見送ってあげるから」
ジルベール「クーナ…大丈夫か?」
クーナ「もう…私に迷いはありません…」
ジルベール「そうか」
そしてジルベールも雄々しく佇んでいるハドレットを見た
しかし、ジルベールに何か話しかけていた
ジルベール(何だ?何を言っている?)
ハドレット『ジルベール…姉さんを…お願いします…』
ジルベール「!!」
ジルベールはハドレットが死を覚悟していると確信した
ジルベール「…クーナ…俺に止めを刺さしてくれ」
クーナ「?どういう意味です?」
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