第二十一話 瓜二つ
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説明し皆は納得した
そして昼食が終わり、生徒達がそれぞれの教室に帰る頃
ハドレット「ジル…ちょっといいか?」
とハドレットに呼び出されたジルベール
ハドレット「良いの?本当の事教えなくて…」
ジルベール「ああ…本当の事教えたら…彼奴らに余計な心配をかけてしまう…それだけは…」
ハドレット「そう…やっぱりジルは優しいな…」
ジルベール「そうでもない…俺がただ臆病なだけさ…」
ジルベールとハドレットの本当の関係はこうである
ジルベールは4歳の頃、姉達と遊んでいた時に何者かに拉致されていたのである
拉致した連中は、あの虚空機関(ヴォイド)とされているが不明である
ジルベールはその機関でとある実験体として扱われていた
それは強化人間実験である…
投薬や精神操作等で肉体的に精神的に強化するという人を道具にするような悪魔の実験であった
しかし、ジルベールの場合は投薬も精神操作も失敗で当初は淘汰する予定なのだったが、研究者の一人が、ジルベールの意識を人工竜に移すという実験に変わったのである
実はもう一人、この実験に関係無い一人の少年がいた
それはハドレット…顔が特にジルベールに似ていたのだった
それが災いしたのか…本来移すジルベールの意識を間違ってハドレットの意識を移してしまったのだった
そしてジルベールは自力で施設から脱出したのだった
その時は二年の歳月が経ち…ジルベールは6歳となっていた
幼い記憶を辿って自宅を目指すジルベール…薄れ行く意識の中でジルベールはただ、両親と姉達に会いたい…という思いで歩き続けた…
その時のナハト家ではジルベールの葬式が執り行われていた…すでに行方不明になってから二年も経っているため、もう死亡したのではないかと思われた
ジルベールが拉致されてから母親は二人の子供を生んだのだが…二人とも女の子で…ナハト家の跡が継げなかった…
その葬儀の最中…一人の少年がナハト家の玄関に倒れ込んだ
10年前 ナハト家
ナハト家では葬儀が行われていた
ジルベールの葬式である…遺体はないが…拉致されて二年の歳月が経ち、母親は内心諦めていた…
母親「ジル…ごめんね…わたしのせいで…わたしの…」
アクア「お母さん…悪いのはあたし達よ…あたしが…めを…離さなければ…ううっ…」
カルア「ごめんね…ジル…ぐすっ…ごめんね…ううっ…うわあああん…」
母親と姉達はジルベールの死を悲しんだ
当初は死んでいないと希望を持っていたのだが…すでに二年も経っており、アークスの捜査員もジルベールは死んでいるのではないかと…
その言葉を聞き…ナハト家一族は絶望した…ナハト本家
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