第二十一話 瓜二つ
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俺達がチームを作ってから早くも一ヶ月経った
六月のある日、気温は夏のごとく暑くなり、制服もブレザーではなく夏服のワイシャツとなった
教室の中は冷房がかけられており、快適に授業を受けている俺達だが…その快適さが故にこんんな事も…
エルシア「Zzz…Zzz…」
ジルベールの前の席に座っているエルシアが爆睡中なのである
どうやら快適な空調で気持ちが良くなって寝てしまったのだろう…
アクア「よし!じゃあこの問題を……ん?あそこに寝ている奴はぁ?」
ボードに問題を書き終えた第二学年B組の担任、ジルベールの姉であるアクアが生徒の方に向いた瞬間、見つけてしまった
エルシア「すぅ…むにゃむにゃ…Zzz…」
爆睡中のエルシアを…
アクア「エルシアああああああああああっ!!」
と手元のマイクらしき物で怒鳴るアクア
生徒の耳にはイヤホンが着けられており、勉学に集中できるように音楽が流れているのである
特に期末テストが近くなってくるこの時期は生徒達が自分から着けるのである
そして担任の手元の端末には生徒のイヤホンと繋ぐボタンがあり、今アクアはエルシアのイヤホンを通して怒鳴っているため、他の生徒は全く聞こえていない
エルシア「?ふぁい…?」
アクアの怒鳴り声で起きたエルシア
アクアはそのエルシアに向けて
アクア「なに寝とんじゃあああ!」
と何かを投げつけたのだった
ビシィイイイッ!!
エルシア「みぎゃぁっ!」
物凄い勢いで投げられた物はノートに書き写していたジルベールの所に…
カラッ…カラカラ…
ジルベール「ん?チョーク?」
と前を見たジルベールは顔を引きつった
それは額に何かの出来立ての跡を着けたエルシアが首をジルベールの方に向けて白目を向いていた
そう、アクアがエルシアに投げつけたのはチョーク…エルシアは目が覚めて微睡んでいた所を額にチョークミサイルを受けてしまったのだ
ジルベール「おい…何時までこうしてるんだ?」
エルシア「いたた…もう…折角ジル君の夢見てたのに…」
アクア「ほう…じゃあこの問題も、夢の中でジルと一緒に勉強したのかなぁ?」
とアクアが黒板を指差してエルシアに詰め寄った
エルシア「あ…えと…その…ぱ…」
アクア「パスは無しよ?さあ早く…出来なかったら…わかるわね?」
とアクアからどす黒いオーラが…決して血の覚醒ではない何か別の危険なオーラを出しまくってるアクア
次第にエルシアの顔が絶望に染まっていく…
エルシア「ええと…その…あたし…わかんない…ですけど…そだ!ジル君!」
ジルベール「教えんぞ俺は…てか答えがわからん…」
エルシア「えぇええっ!ちょ…アルティナァ…」
アルティナ「
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