暁 〜小説投稿サイト〜
テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第五十四話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
た。
その依頼書に目を移すと、その依頼書にかかれていた依頼者の名前は…アレクセイ・ディノイアであった。

「アレクセイって…確かウリズン帝国騎士団の総騎士団長で、前にアガーテさんと…後ミルハウストさんと一緒に来てた人だよね」


「えぇ、その総騎士団長さんであってるわよ。調べてきて欲しい事はその依頼書に書いてある通りよ」


アンジュの言葉に僕は小さく頷くとその依頼書に目を通す。

依頼書にかかれている内容はこうであった。

──ウリズン帝国とその付近の村で数ヶ月程前からある噂が出始めたらしい。
その噂とは、ルバーブ連山に『見たこともない魔物』が出没した、というものであった。
始めはほんの小さな噂であり、その頃各地への謝罪や協定で忙しかったウリズン帝国軍はその事は本当にただの噂だと、特に気にしてはいなかった。

だが、その噂は日を増す毎に大きくなり、帝国軍も討伐隊を結成し、ルバーブ連山へと向かった。
しかし結局…討伐隊は魔物を見つける事は出来ず、何かの見間違いだったのだろうと、討伐は止めとなった。


だがそれから数日…再びその魔物の噂が出だしたのだ。
帝国軍は再度討伐隊を送るが、再び見つからず…止めると再び目撃例が出…今もまだその繰り返しが続いているらしい。



「…それで、その調査と討伐を僕達に依頼してきた、って言うことか」


「そういう事みたい。…噂ばかりで帝国軍が討伐に行くと必ず現れない謎の魔物。帝国軍は結局また各地を回らないといけなくて忙しいみたいだから、私たちの所に総騎士団長さん直々に依頼してきたのよ」


依頼書に書かれた内容に目を通して僕が言うと、アンジュは小さく頷いてどこか真剣な表情で僕の持つ依頼書に視線を向けた。
噂だけの謎の魔物…かぁ…。


「…分かった。一応山頂まで行く道のりで探してみるよ。それで…その魔物の特徴は?大きな噂になってるんなら、姿を見てる人がいる筈だし」


「…その事なんだけど…私もそう思って向こうの人達に聞いてみたのよ。そしたら返ってきた言葉が……」


僕の問いにアンジュは小さく溜め息を吐くとそう言いながら僕を真っ直ぐと見、一旦言うのを止め間を開けると…再度口を開いた。



「──その謎の魔物は……なんでも身体を『結晶』で覆われた姿をしているらしいの」








───────────────────





「──いつもは山頂に霧が濃く掛かっているが、今日はそこまで見通しは悪くなさそうだ」


「…うん、そうみたいだね。この感じだと、山頂まで行けそうかも」



──ルバーブ連山。僕達は山頂に向かう山道を歩きながら、アスベルが下から見える範囲での山頂の様子を見て出
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ