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アラガミになった訳だが……どうしよう
原作が始まった訳だが……どうしよう
36話
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も切り替えはしっかり出来ているな。

ゲーム中ではよく分からなかったが、流石極東支部の面子と言うべきだ。精神が乱れていても仕事には影響が出ていないし、指示にも従っている。

成る程、ではそれに応えようとしよう。瓦礫を押しのけて現れたクアドリガを視界の中央に捉え、距離を詰めるために地面を蹴る。

俺の進路上にいたオウガテイルは後ろの二人が正確な射撃によって排除され、俺は速度を落とすことなくクアドリガに正面から拳を叩き込めた。拳を伝わってクアドリガの前面装甲が砕け、体の内側に衝撃が伝わるのが分かる。

うむ、やはりここまで的確な援護があると戦いも楽だな。今までの俺と組んだ奴はカノンしかいないというのもあるが、後ろに気を使わなくていいというのは本当にありがたい。

クアドリガは俺を追い払うために体の内部に溜め込んでいた熱を放出し、周囲が燃え上がった。これならば普通の人間なら全身に重度の火傷を負い、ゴッドイーターでも直撃するのは危険だろう。

だが、何度も言わせてもらうが俺はアラガミだ。この程度の熱など何の問題もない。

炎の中でひび割れた装甲を掴み、引き千切る。クアドリガは他のアラガミどうように俺を人間と錯覚していたらしく、俺が問題なく動いている事に動揺している。

そこに付け込ませてもらうように、装甲に守られていた内側の肉に硬質化させたマントを突き立てて、クアドリガの背中まで一気に伸ばして貫通させる。

「じゃあな」

そのまま体を上に捻る事でマントを振り上げ、クアドリガを体の中心辺りから頭まで切り裂いた。可能な限り打撃は抑えたのでクアドリガの素材は前面装甲を除いて、損傷の少ない状態で手に入るだろう。

「二人とも終わったぞ……ってだから何だその顔は。なんでそんな微妙に引きつった表情なんだ」
「いやだって、これ、俺たちが来る必要ありました!?」
「おいおい、俺で驚いていたらイザナミを見たときが大変だぞ、コウタ?」
「マキナさんの言う通り心配はいらなかったですね……」
……いや、確かに心配するなとは言ったが、そんな疲れ切った表情を浮かべるな、サクヤ。












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