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アラガミになった訳だが……どうしよう
原作が始まった訳だが……どうしよう
36話
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反応しなかったが?」

「俺が苦手なのはオバケですから」

「リーダーも苦手なんですか?」

「うん、斬れないし撃てないからね」

……その場にいた全員が納得がいったという表情を浮かべて、こいつはこういう奴だと再認識した。






「さて、確かこの辺りだったよな?」

コウタとサクヤと共に壊れた空母の辺りにクアドリガを探しに来た訳で、今回もありがたいことに俺は神機無しなんだが……なんだ二人ともその顔は。

「いや、マキナさんって本当にアラガミだったんですね」

コウタはそう言って俺の手足の具足と、肩から伸びているマントを見る。

「前にも言っただろ、信じて無かったのか?」

「いやーマキナさん髪も黒いし、目も黒いでしょ、シオと全然違うから実感はなかったんですよ」

「ああ、そういうことか。たしかに仕事をするのに、髪と目は人間に似せるようにしてたからな」

フェンリルに所属してからずっとこのままだったし、別段変える必要も無かったからな。そう考えると、ざっと二十年近く殆どこのままだったな。

それに白い髪にだったのはこの世界に来てからしばらくの間と、ロシアにいた時の間だけか。

「あの、マキナさん、武器はないんですか?」

「おいおい、手足のこれが見えないのかサクヤ?」

「格闘……ですか?」

「なんだその不安そうな目は?これでも十年以上これで戦って来たんだ、心配するなよ」

多分この世界じゃゴッドイーター達よりは長い間戦ってるだ、多少は信頼して欲しいものだ。

まぁ、論より証拠だ。信頼はクアドリガを叩き潰して得るとしようか。

この世界での信頼は全て実績だけで得てきたんだ、いつも通りの事だ。

「サクヤ、コウタ、小型アラガミの排除を優先で頼む。やばくなったら素直に逃げてくれ、いいな?」

「マキナさんはどうするんですか?」

「ん?クアドリガを殴り倒す」

「一人で、ですか?」

ああ、まだサクヤはリンドウの奴を引き摺ってるわけか。分からんでもないが、下手に近くにいられては巻き込みかねん。

「心配するなって、イザナミよりは複数相手は苦手だがこの程度なら慣れたもんだ。それに優秀な後衛がいる、敗率はないさ」

まだ不安そうだがその辺りは一旦コウタに任せるとしよう。こういった精神面をどうにかしてやるのは俺は向いていないし、今はそれほど時間に余裕もない。

両腕に空気を圧縮し、具足を起動させる。と言っても、相手はクアドリガだ。イザナミとやり合う時のようにプラズマを発生させる程ではなく、軽めの圧縮率にしておく。

後ろに視線をやるとコウタとサクヤはちゃんと下がって、周囲のオウガテイルに狙いを定めている。ふむ、二人と
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