罪に寄り添う少年
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俺が殺した。
俺が原因で死んだ。
俺のスキルで皆が呪いを受けた。
呪いは全てのSAOプレイヤーに感染し全てのプレイヤーに力を与えた。
最初は呪いを受けた全SAOプレイヤーは希望と思い込み力を振るった。
だが、それが希望では無く呪いと気付く。
「タクト?
寝てるのか?」
コンコンとドアをノックする音、声からして隣に住んでいるキリトだろう。
「起きてるよ」
「そうかなら下で待ってるからな」
「はいはい」
短く返事を返し俺は着替える。
SAOの着替えはとても簡単だ。
仮装ウィンドウを開きアイテム欄から装備をタップすれば自動的に装備される。
俺は自分の愛用の装備をタップし装備をする。
そして準備を整え自分の部屋から退室、階段から下に降りキリトの待つリビングに行く。
「おはよう」
「ああ、おはよう」
お互いに元気が感じられない挨拶
第一の原因は眠いからだ。
俺とキリトは朝に弱い。
早めに寝ても朝、起きれば眠いしか言えない少年達だ。
「今日は少し早いなキリタク?」
突然の呼び掛け?
人の名前を合体させ省略、聞き覚えの有る声
「おはようございます。
シーンさん」
「おはよう、ございます」
「おはよう少年達!」
元気な声だ。
朝からテンションが高く人の名前を適当に混ぜて楽しむ女性プレイヤー シーン
俺とキリトの住んでいる宿主で優しく心配症で明るい女性だ。
「シーンさん。
今日は面白い情報は売ってますか?」
「面白い情報?
今日は面白いと言うより悲報かな」
シーンは宿の提供者で有りながら情報屋もやっている。
勿論、情報屋が情報を教えるのだから相応の金は掛かるが情報が手に入るなら安い物だ。
「悲報?
もしかして死人が出たとか?」
「当たり。
75層でダンジョン攻略中に四人のパーティーを組んだプレイヤー達が死んだんだって」
「原因は?」
「エクストラスキルの使い過ぎ」
今、現在の仮想世界では死亡確率が最も高い死に方だ。
昔はソロプレイヤーが最も死亡確率が高かったが今は大体のプレイヤーがパーティーを組みダンジョン攻略を行っているので死亡確率は下がっている。
だが、今のソードアート・オンラインではスキルの使い過ぎが死に繋がる。
「そう、ですか」
キリトの顔から笑顔が消えた。
悲しい表情に変わり下を向き顔を隠す。
「なんでお前が悲しむ?
俺が原因でそのパーティーは全滅した。
お前は関係ない」
その75層で死んだプレイヤー達の死亡原因は俺に有る。
俺が生きいるから死んだ。
だからキリトが悲しむ理由は存在しない。
「シーンさん。
情報料、払います」
俺は300
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