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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第五十三話
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』た。私はそんな…衛司の『想いの強さ』を教わったんだ」
「そう…だったんだ…」
カノンノのその言葉を聞き、僕は少し頬を掻いた。
あの頃は…ただ本当に『皆と一緒に闘えるようになるぐらい強くなりたい』と思いながら鍛錬や闘いをしてたからなぁ…。カノンノにそう思われていたと考えると、思わず少し照れてしまう。
「うん…。…ねぇ、衛司…衛司は確かに『想って』た通り…皆と一緒に闘えるぐらい…誰かを守れるぐらい強くなった。…でも…」
「…カノンノ…」
「…でも自分だけが守ったり、闘ったりするばっかりじゃなくて…私達にも守らせたりさせてね。…約束だよ…?」
僕の隣に座ったまま真っ直ぐと僕を見て、僕の手をそっと握ってカノンノはそう言った。
そのカノンノの真剣な…そしてどこか心配そうな表情に僕は小さく頷いて応えるようにカノンノの手を握り返した。
「…うん、分かった…。…約束する…心配させて…ごめんね…」
「うん…分かってくれたならいいよ。…もう、いなくならないでね」
僕の言葉に、カノンノは安心したような表情になってそう言うと、ゆっくりと僕の方にもたれかかってきた。僕はそれを支えると、カノンノに応えるように握る手の力を少し強くした。
──もう、いなくならないというように…ホールの中から呼ばれるまで僕はカノンノに手で、支えている肩で触れ続けていた。
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