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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第五十三話
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構えたまま相手を真っ直ぐと見合う。そんな状態が暫く続き…そして……
「はあぁあぁぁぁぁぁっ!紫電滅天翔っ!」
「やあぁあぁぁぁぁぁっ!空蓮双旋華っ!」
…お互い、どちらが先に動いたか分からない程同時に走り出し、そして二人は自分の武器の間合いに入った瞬間、お互いが誇る技を放ち合う。
そして……二人の技は激突した。
──────────────────
「──あ〜ぁ…やっぱり負けちゃったかぁ…」
「──やっぱり、って……結構やられてたよ、僕」
──甲板。僕の隣に座るカノンノは甲板から見える空を見上げながらそう言い、僕は小さく苦笑した。
カノンノとの模擬戦の結果は、僕の勝利という事になった。
模擬戦を終えた僕達は特に大した怪我もなかったので、二人で甲板に腰掛け空を見上げていた。
「…それにしても…衛司は強くなったね」
「ぇ…そう…かな…」
不意に、隣で空を見上げていたカノンノが僕の方を見てそう言ってき、僕はカノンノを見て思わず少し頬を掻いてそう言った。
カノンノは僕を見ながら小さく微笑み頷いて口を開いた。
「うん、そうだよ。…此処に来た時はオタオタに苦戦してた衛司が…今じゃ私達にとって大切な存在で……皆と肩を並べるぐらい強くなってるんだもん」
「ぁー……オタオタのアレは本当によく記憶に残ってるよ。確かにあの時に比べたら…大分強くなってたんだな…僕」
カノンノの言葉に僕は苦笑を浮かべるも、その後自分の手を見てそう呟く。
この世界に来た時の自分は本当に弱かった。
だから僕は強くなりたかった。皆と一緒に闘えるぐらい、皆を…守れるぐらい。
「…ぁ、そうだ…ねぇ、カノンノ。前に言っていた『強さ』の事…大分分かったよ」
「ん…何かな?」
ふと、以前カノンノが出していた宿題…『僕の持つ強さ』の事を思い出してそうカノンノに言うと、カノンノは小さく首を傾げて聞いてきた。
「…誰かを追い越すだけの力でもなく…ただ敵を引き裂くだけの力でもなく……僕の持つ『強さ』は…皆と一緒に闘えるだけの力、それに…誰かを守れるぐらいの力…それを目標にして追う『想い』…かな。『自分の為』じゃなく、『大切なもの』の為への…『想い』。…それが上手く纏めれてないけど…僕なりの答え、かな」
カノンノを真っ直ぐと見て僕は自分なりの答えをカノンノに告げる。
僕の答えを聞きカノンノは暫く僕を見ると小さく微笑み頷いた。
「…うん、そうだね。…衛司はずっと、自分の為じゃなくて…皆の力になりたい、誰かを守れるぐらいの力が欲しいって……『誰かの為』の力を『想って
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