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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第五十三話
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「っ!?ライトニング・シェルっ!」
僕の方に手をむけてカノンノが叫ぶと、走っている僕の足場に光の陣が現れる。僕はそれに対して避けれないと思うと走りながらも受けるダメージを抑えようと、紫色の雷でできた膜を張る。
ライトニング・シェルを張った直後、足場の光の陣から光の衝撃が放たれた。
「くっ…まだまだ…っ!」
「!それなら…」
「させないよ…覇道滅封っ!」
光の衝撃に耐えながらカノンノに接近を続けると、カノンノは再び詠唱をしようとするが、僕はそれを妨害すべく木刀を納刀するように構え瞬時にその木刀を抜刀し、灼熱波を飛ばす。
「っぅ…!」
「このまま……四葬天幻っ!」
「っ…こっちも…空蓮華っ!」
僕の放った覇道滅封に、カノンノは詠唱を止めると大剣を盾にしてそれを防ぐ。
僕はそのまま再び木刀を納刀し、カノンノに接近して舞うように連続蹴りをする。
それに対してカノンノは防いでいた大剣を構え直し、僕に対抗するように三段蹴りと大剣を振り下ろしてきた。
「くっ…重っ…!」
「っぅ…女の子にそういうのは…失礼だ…よっ!」
カノンノの三段蹴りを四葬天幻の蹴りで相殺した直後、自分に大剣が振り下ろされるのが分かり、蹴りを止めて木刀を抜き大剣を防ぐ。
カノンノが跳び、体重をのせて大剣を振り下ろしている為か防いだ大剣は重くそう呟くと、聞こえていたのかカノンノはそう言って振り下ろしている大剣に更に力を込めてきた。
「くぅっ…それは失礼っ……烈震虎砲っ!」
「!?きゃぁ…っ!」
重みが増す大剣とカノンノの言葉に防ぎながらも小さく苦笑して僕はそう言うと、防いでいた木刀から手を離す。
木刀から手を離した事でカノンノは驚くも力を込めていた為そのまま僕の方に落ちてき、僕は瞬時に両手をカノンノに向けて『獅子戦吼』に似た虎の頭を模した闘気を放つ。
大剣に力を込めていた為、カノンノはそれにすぐに対応出来ず、烈震虎砲を受け後方へと吹き飛んだ。
「…ふぅ…ぁっ…ごめん、やりすぎた…かな」
「…ぃたた…だ、大丈夫っ……まだまだいけるよっ!」
手を離した為落ちた木刀を拾うと、僕は吹き飛ばしてしまったカノンノを見てそう言う。カノンノはゆっくりと立ち上がって僕の方を見ると、再び大剣を構えてそう言った。
「…分かった。なら…次は本気でいくよっ!」
「うん…私だって…っ!」
カノンノの様子を見て僕は小さく頷いてそう答えると、再び木刀を納刀するように構える。その僕にカノンノは同じように頷いてそう言うと大剣を構えたまま真っ直ぐと僕を見る。
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