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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第五十三話
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「…うん…まぁ、色々あってね。…やっぱり黙ってた事、怒ってる…?」
メリアの言葉に、僕は撫でていた手を止めて頷き、その後真っ直ぐとメリアを見てそう言葉を出した。メリアは僕の言葉に小さく頷くと言葉を出した。
「…うん…。…今でこそこうして衛司と話してるけど…聞いた時には…正直…怒ってた…。…皆やカノンノ…それに私も…信じてくれないのか、って…」
「…ごめん」
僕を真っ直ぐと見てそう、メリアの出した言葉に、僕は改めて申し訳なくなり少し俯いてそう返す。
そんな僕に対してメリアは小さく首を横に振った。
「…ううん…別にもう怒ってないから、いいよ…。…衛司は遅かったけど…ちゃんと話してくれたし…皆が衛司の事を許してるのに、私だけ許さないのは…嫌だから…」
「…メリア…」
首を振った後、再度僕を真っ直ぐと見てそう言葉を出したメリア。その言葉に、僕は少し安心して再びゆっくりと彼女の頭を撫でた。
「…ん…。…衛司…」
「…何…メリア…?」
再び頭を撫でられ、嬉しそうな表情を見せるメリア。
メリアはそのまま身体を僕に預けるように、僕の胸元に顔を埋めて言葉を出し、僕は小さく首を傾げる。
「……もう……いなくなったり…しないでね…」
僕の胸元に顔を埋めたまま…どこか寂しそうに言葉を出したメリア。
…ドクメントがボロボロであるという事は……それは僕がいつ、どこで死ぬかも分からないような状態である、という事でもある。
多分彼女は…以前サレにさらわれた時と同じように、僕が彼女や皆の前からいなくなってしまうと思っているのだろう。
「…大丈夫だよ、メリア」
「…ん……」
「大丈夫。…僕は絶対…メリアやカノンノ…それに、皆の前から居なくなったりしないよ。…『約束』する」
僕の胸元に顔を埋めたままのメリアに、僕は頭を撫でたままそう言う。
正直…僕が消えない、という確信は全くない。さっき言ったように…僕はいつ、どこで死ぬのか…それは僕自身にも分からないのだ。
だけど…もう皆を心配させたり、皆の前で『死ぬ』なんて言わないって…僕は決めたんだ。
だからこの『約束』は…メリアに…カノンノに…皆に対する『誓い』でもある。
もう絶対…皆を裏切ったりしない、という『誓い』の。
「……約束……ん…絶対…いなくならないでね…」
「うん…絶対…約束するよ…」
顔を上げてそう、真っ直ぐと僕を見てそう言うメリアに、僕はそう答えて、メリアの頭を撫で続けた。
もう…彼女達を心配させる事のないように…。
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