ユイと真実
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暫くし、俺はユイと共に安全エリアに入ると、キリトとアスナとミザールが居た。脱出しろって行ったのに。
「「「………」」」
そのキリトとアスナとミザールは、俺を睨む。
「どうした?………まぁ、疑いを持たれるのは当たり前だが」
俺のHPバーには、今だ<ブースト>による攻防強化アイコンが残されている。茅場先生の手下と見られるのは至極当然の事だった。
「所で………ユイは記憶を取り戻したのか?」
「………ああ。そいつは俺が説明する」
つかつかと歩き、ユイを黒い石机に乗せ、キリトとアスナ、ミザールの方へ向く。
「その前に、改めて自己紹介させてもらうよ。俺の名は天城来人………このゲームのシステムを管理する者だ………と言うのは建前上の話だ」
俺は左手でウインドウを開く。
「ご覧の通り、俺のアカウント自体、元々は新規物だ。右手でもウインドウは出る。……あくまでシステム的に、だが」
俺はウインドウを消し、ユイを見る。
「そして、こいつはメンタルヘルス・カウンセリング・プログラム………俺が作った、AIなんだ」
「そんな……」
アスナが俺を掴む。
「嘘だよね………ライト君が、作った……ユイちゃんが、AI だって………」
「………済まない、これは事実なんだ」
俺がそう言うと、アスナが顔を伏せた。
「でも……でも、記憶が無かったのは何故………?AIにそんなことが起こるの………?」
「……起こりうる事態ではある。エラーを蓄積すれば、データは破損する。……カーディナルシステムの主権を持っているのは茅場先生本人だ。命令を入れ換えるなんてどうとでもなる」
俺はなるべくキリト達を見ないように言う。
「でも、どうしてユイがここに居るんだ?それこそ、俺にはどうしても解らない」
キリトが言うと、ユイが話始める。
「私は、エラーを積み重ねて行く内に、ある四人のパラメータを発見しました。他のプレイヤーとは違う、脳波パターンを発していました。喜び……安らぎ……でもそれだけじゃない。この感情は何だろう、そう思って私はあなた方のモニターを続けていたんです。……いつからか、そばにいたい、直接、私と話してほしい………そう思い、私は毎日、四人の内の二人の暮らすプレイヤーホームから一番近いシステムコンソールで実体化し、さまよいました。その頃にはもう、私はかなり壊れてしまっていたと思います」
「………それが、22層の森なのか………?」
「その通りだ。あの後、俺はシステムウインドウであの場所を捜索した。すると、驚いた事に、コンソールが配置されていたよ」
俺が言うと、ユイが頷く。
「………キリト、アスナ、ミザール。ずっと、話せなくて………隠してて悪かった。俺は、話したら関係が無くなると思って怖かった。思い出も、記憶も、無くなってしまうのかと思うと………」
「………」
キ
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