暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0714話
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を上げるシェリルを連れ、俺の機体がある場所に……ちっ、駄目だ。間に合わない。なら!

「ミハエル、ルカ、アルト! こっちに集まれ! バジュラだ!」

 その声に、俺の視線を追った他の者達がこっちへと向かって来るバジュラをようやく捉える。

「ミハエル、機体は何機ある!?」
「撮影用の1機だけだ! しかもノーマルのA型! 他にはお前が乗ってきた奴だけだ!」

 思わず舌打ちをしたくなるが、考えてみればそれは当然の事だろう。何しろS.M.Sはこの映画に護衛ではなく撮影協力として契約を結んでいるのだから。

「アクセル君、撮影スタッフの人達はあの小屋に避難させる?」

 ルカが素早く周囲の撮影スタッフに声を掛けながら尋ねてくるが、俺は首を横に振る。

「あの程度の小屋じゃ、バジュラに目を付けられたら防ぎようがない。そもそも目立つしな。それよりはジャングルの中に入ってやり過ごす方がまだマシだ」

 ちっ、それにしても何でバジュラは前回も襲撃してきたフロンティア船団の首都でもあるアイランド1じゃなくて、環境船のこのアイランド3に? そう考え、視線の中に入ったのはランカをおぶっているアルトの姿。
 ……上層部は俺の報告書を却下したってオズマが言ってたが……あながち間違いじゃないのかもしれないな。
 いや、今はそんな事を考えている場合じゃない。こうしている間にも、バジュラはこっちへと向かって距離を詰めてきている。なら今のうちに機体に向かった方がいい。

「シェリル、ルカと一緒にジャングルの中に避難しろ」
「アクセルはどうするのよ!」
「折角の休暇を邪魔する野暮な虫を駆除してくる」

 そう告げると、一瞬だけシェリルの目が不安に揺れる。だが、次の瞬間にはいつものシェリルに戻り、笑みを浮かべて口を開く。

「いい? あたしは折角の休暇を邪魔されたくなんかないわ。だから、さっさとバジュラを片付けてきて頂戴。大体、アクセルには幸運のお守りを渡しているんだから、それを返して貰うまで勝手に死んだり怪我をしたりなんかしたら許さないんだからね!」
「それこそ、幸運のお守りがあるんだ。その辺は問題無い。ルカ、ミハエル、シェリルを頼んだぞ!」
「任せろ! それよりもお前は早いところ機体の所に行け! EX-ギアもまだ身につけてないんだからな!」

 ミハエルの言葉に頷き、機体を止めてある少し離れた場所へと向かう。
 にしても、何だって新統合軍はバジュラがアイランド3に突入するまで気が付きもしなかったんだ? 索敵はザルなのか? ……いや。新統合軍ならあり得る、か。
 とにかく今は機体のある場所に行くのが最優先だ。
 ミハエル達にしても拳銃くらいは持っているだろうが、そんなのでバジュラに対抗出来る筈もない。そもそもVFと同じような
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