第十章
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う」
部屋を出て若菜の前に来た。そうしてまた彼女に案内されて今度は道場に向かう。そこにはもう矢吹が待っている筈なのだ。
「来たな」
「はい」
矢吹は若菜の言葉通り合気道の服であった。白い上着に紺色の袴が実によく似合っている。
「じゃあ早速」
「わかっているようだな」
「!?」
矢吹が構えもせず服の中で腕を組んでいるのを見て尚志は妙に思っていたがここでさらにこう言われたので余計に妙に感じた。
「どういうことですか?それって」
「心だ」
「心・・・・・・」
「左様、心だ」
また尚志に対して言う。
「武道は心、私は何故合気道の服を着ているかわかるか」
「そこに武道の心があるのですね」
「そうだ、それだ」
そこなのだと言う。これは武道の心得のない尚志にははっきりとはわからない。しかしある程度は知っているのでそれを少し言ってみた。
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