第一章
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ういう女の子をな」
「やっぱりそれしかないのかな」
「だってそうだろ?」
真は言う。
「好きな本だって自分で見つけるしかないだろ?そういうことだよ」
「そういうことなの」
「それは自分で探せ」
真の言葉は突き放したものであった。
「それしかない」
「そういうものなんだ」
「当たり前だろ?出会いとかそういうのは大抵は自分で見つけるしかないものさ」
「こうして図書館で本読んでるだけじゃ駄目なんだ」
「まあそれでも見つかる場合はある」
言葉は少しあやふやなものになっていた。しかしそれでも彼は言う。
「けれどそれでも見つけるのは自分なんだよ」
「何かよくわからないけれどわかったよ」
尚志は答える。要領を得ていない答えであったがそれでも答えたことは答えた。彼にはどうにもわかりにくい話であった。
それから暫くの間そのことについて考えていた。どうすればいいかというと結論も出ないままであった。そもそもそれがどういったものかあまり、いや全くわかっていなかったのだ。
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