暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第10話 「星光の殲滅者」
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だとばかり……」
「私とあなたは昔ながらの付き合いです。冷静に考えれば、あなたが理由もなく参加しなかったとは思えません。正直に言えば、ずっとあなたとデュエルしたかったのですよ」
穏やかな微笑を浮かべるシュテル。そんな彼女を見た瞬間、俺の中にあったもやもやしたものが消えていくような気がした。
「俺だってずっとお前とデュエルしたいと思ってたよ」
「何でしょう……謝罪ついでに言われていたせいか心に響きませんね」
「……上げて落とすのやめてくれないか? 怒ってないんだろ?」
「とやかく言うつもりはないと言っただけで、思うところがないとは言っていません」
「は? ……なのに一緒にデュエルするのか?」
「あれはあれ、これはこれです」
ドヤ顔を浮かべるシュテルに対して、やっぱり俺とこいつは似ていないと思った。だがその一方で、前にも似たようなやりとりがあったことを思い出す。
そういえば昔からシュテルのお茶目な一面には度々困らされてきたっけ……。
ここ最近も似たようなことを考えていた気がするが、改めて考えると何となく笑えてきてしまった。そんな俺を見てシュテルは首を傾げている。
「やれやれ、ようやく仲直りしたか」
「今ので仲直りできたのかは分からないけど改善はできた気がする。心配かけて悪かったな」
「ふん……心配などしておらんわ」
素っ気無いが、ディアーチェが素直に心配したと口にするとは思えない。というか、俺が本気で悩んでいたときにシュテルのことを教えてくれたのだから心配していないというのは嘘だろう。心配していないのなら、そのような行動を取るわけがないのだから。
とはいえ、ここで茶化すのはディアーチェに悪い。これ以上は何も言わないでおこう――と思った瞬間、誰かが急に抱きついてきた。
「っと……レヴィか。脅かすなよ」
「みんな仲良くが一番だね」
こちらの言葉に対する返事にはなっていないが、レヴィの言葉は最もだ。ただ抱きつくのだけはやめてもらいたい。現状だと周囲に面倒な人間が多すぎる。
「……ディアーチェ、ここは私達も行くべきなのでは?」
「――っ、真顔で何を言っておるのだ貴様は! 普通はレヴィを引っぺがすところであろう!」
「とか何とか言って、王さま本当は行きたいんやないの?」
「それは貴様のほうであろうが!」
「え、行ってええの♪」
「ダメに決まっておる。というか、いい加減にせんかこのうつけ共!」
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