暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第10話 「星光の殲滅者」
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たらいいのかな?」
シュテルにそう問いかけたのはフェイトだ。彼女はどちらのチームメンバーにも選ばれていないようなので、行動としては当然だと言える。可哀想なことにシュテルからは顔を背けられてしまったが。
ショックを受けたフェイトは両膝を抱えた状態で座り込んでしまった。そんな彼女を見たアリシアは、頬を掻きながら話しかける。
「フェ、フェイトはお姉ちゃんと一緒に解説でもしよっか。シュテルも考えがあるんだろうし」
「それは……分かってるけど」
高町を対戦相手に指名したことからもシュテルに何かしらの考えがあるとは思う。ただチーム戦は5人一組で行うものだ。こちら側にはあとひとり分の余裕があるのだから、こちらのチームに加えてもいいのではないだろうか。
単純な戦力で考えれば俺を加えてる時点で過剰になっているだろうし、フェイトが入ったところでそう問題はないはず。でも待てよ、彼女の性格を考えると色々とアドバイスをしそうな気もする。それをされたくないからシュテルはフェイトを外した可能性も……。
「……あれ? フェイト達はどこに行ったんだ?」
「ん、ふたりやったらお色直し中や。服装もきちんと揃えてたほうがええやろうし」
確かにそのとおりだとは思う……が、アリシアがバニーガールの格好をしていただけに嫌な予感しかない。恥ずかしがり屋のフェイトは大丈夫なのだろうか。
「あなたはずいぶんと妹氏のことを気にかけているようですね」
「え……別にそこまで気にかけてるつもりはないけど。でもアリシアと違って内気な性格をしてるから心配になることは多いさ」
「それは気にかけているのと同義だと思いますがね」
「そう言われると……」
否定できない、と言おうとしたときにふと気が付いた。今俺は前のようにシュテルと会話してしまっている。決して悪いことではないがこれは俺からすればの話であって、シュテルからすればどうなのかは分からない。
「どうかしたのですか?」
「いや、その……」
「……こちらから話しかけてもそのような反応をするのですか」
いや、むしろシュテルから話しかけてきてるから今みたいな反応をしていると言えるんだが。
「いい機会ですから言っておきますが、私はランキング戦のことをとやかく言うつもりはありません」
「え……でも」
「あなたの言いたいことは分かりますが、最近はあなたが私と目が合うと気まずそうな顔をしていたから会話をしようとしなかっただけです」
……つまり、シュテルは俺のことを気遣って素っ気無い態度を取っていたと。それを俺が違う解釈をしてしまって今までのことが起きていたというのか。
「あのなシュテル……」
「何です?」
「そういうことは……言ってくれないと分からないんだが。ずっと怒ってるん
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