暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第10話 「星光の殲滅者」
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分からないときはあったが、最近はより神がかっている気がしてならない。
「それで、これがシュテルご指名のパーティー編成ってわけだね」
考えている間にチームごとに別れていたようで、こちらのメンバーはダークマテリアルズ+俺。対戦チームは最近ブレイブデュエルを始めたばかりの小学生組にはやてとヴィータとなっている。
「チーム名は……ダークマテリアルズ+漆黒の剣士と、あるじと愉快な仲間達ってところかな」
「そのへんはどうでもいいけど、なんで他のショップの奴らと組まなきゃならねぇんだよ。はやてとふたりで充分だ!」
「不服ならやめても結構ですよ」
「うぐっ……」
八神堂側からシュテルに頼んでいる以上、立場は彼女の方が上だ。ヴィータは戦うためには指示に従うしかないだろう。
あちらのチームはヴィータを除いて楽しそうだが、こっちは……レヴィ以外は何とも言えないな。シュテルは無表情だし、イスに座っているディアーチェは無気力そうな顔をしている。シュテルからチームメンバーに選ばれた俺は、言うまでもなくこの状況に落ち着けるわけがない。
「あれれ〜? 王サマ、何だかやる気がないね」
「あー……我はそろそろ夕餉の支度に帰りたいのだが」
ディアーチェの言葉に腕に着けていた時計で時間を確認すると、確かに夕食の準備をし始める時間帯だった。
俺もディアーチェと同様に食事の用意をしなければならない立場にある。
作るのが遅れたからといって叔母から文句を言われたりすることはないだろうが、彼女は何日も平気で徹夜で仕事に没頭できる人なのだ。その間はまともに食事を取らなかったりするため、これまでに何度も倒れられたという話を聞いたことがある。
叔母の健康管理も兼ねて日本に戻ってきた以上、俺が責任を持ってきちんと彼女に食事を取らせなければならない。倒れられるのは正直に言って困る。
「王……お願いできませんでしょうか?」
シュテルはディアーチェの前に跪き、メガネを外した状態で懇願した。先ほどまでの彼女と違い、今の顔には感情が溢れている。
見つめられているディアーチェは、おそらくシュテルを無下に扱うことはできない。言動とは裏腹に昔から彼女は近しい人間には甘いのだ。
「ぐぬぬ……ええい、分かった。だが一度きりだ、よいな!」
「王さまって結構甘いわね」
「あっ、分かる〜?」
「見てれば大体ね」
先輩という呼び方がいいと駄々をこねていたはずだが、今ではすっかりいつものレヴィに戻っている。もしかして一瞬とはいえ先輩と呼ばれていたことを忘れてしまったのだろうか。彼女は子供のように目先のことに集中してしまうので、ありえない話では決してない。
「その代わり、夕餉の支度を手伝うのだぞ」
「喜んで」
「あ、あの……私はどうし
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