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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第五十二話
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ノンノを落ち着かせようと手を伸ばして彼女を抱き寄せ、優しく頭を撫でる。

カノンノは僕の行動に一度身体を震わせたが、頭を撫でていくと徐々に落ち着いてきているのが分かった。


「……衛、司…あ…あり、がとう…」


「…いいよ、気にしなくて。…それにしても…どうしたの、急に…」



大分落ち着いてきたのかゆっくりと呼吸を整えながら、途切れ途切れにそう言ってきたカノンノに、僕は優しく頭を撫でながら小さく頷いた後、そう問う。
カノンノは僕の問いに再び一度身体を震わせると、ゆっくりと口を開いた。






「…あのね、衛司…私が今まだ…身体と意識にズレがあるって…言ったよね…?…私…そのせいかな…今ね…他の人や物の…ドクメントが見えるの…」



「…っ!」



途切れながらも出したカノンノの言葉に、僕は思わず驚きと…『まさか』、という表情をしてしまう。
他の人や物のドクメントが見える…それは、つまり…。

そして、そう考えている僕にカノンノはゆっくりと手を伸ばし、再び触れるか触れないかの位置…きっと、彼女には見えているであろう、僕のドクメントがある位置で手を握ったり離したりすると…ゆっくりと、そして…僕に問い詰めるかのように、言葉を出した。



「衛司…どうして…衛司のドクメントはこんなに…ボロボロなの…?衛司は――『生きているの』…?」



「っ!…ごめん…本当に…ごめん…」


カノンノの出した、僕にとっては突き刺さるような言葉。その言葉に僕はカノンノを離し、ただ俯いて…そう、謝るしか出来なかった。



――…一番、気付かれたくなかった人に…気付かれてしまった。





―――――――――――――






――僕はカノンノに、僕の身体の事…そして、この世界にくる原因となった事故の事を離した。

ただ、彼女の顔を見ることを出来ず…俯いたまま。


「…そう……だったんだ…」


話を終えて俯いたままでいるとそう、カノンノの静かな声が聞こえた。


「……顔…上げてくれないかな…?」


「…………」


静かな声でそう言ってきたカノンノに、僕はゆっくりと顔を上げる。
顔を上げると…カノンノは明らかに、怒っている表情をしていた。



「……どうして…この事を、話してくれなかったの…?」



「…それは……怖かったんだ。一度は確かに、信じてもらえた…受け入れてくれた。だけど…もし、僕が本当は…もう、『死んでる』人間だったって言ったら…また…皆やカノンノに…拒絶されるかもって――「バカっ!」――っ!」



カノンノの問いに僕は上手く目を合わせられず、そう言わなかっ
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