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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第五十二話
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…カノンノ。僕だけど…入って大丈夫?」


「衛司…?う、うん…大丈夫だよ」


扉越しから聞こえたカノンノの声に、僕は確認するように問うと、カノンノは僕と分かったのか少し戸惑いがちにそう答えてきた。
カノンノの返答を聞き、扉を開けて部屋に入ると…カノンノはベッドから上半身だけを起こして此方を見て、心配をさせない為か小さく笑っていた。




「…おはよう、かな?ご飯持ってきたんだけど…」


「おはよう、だね…。うん、ありがとう」



此方を見ていたカノンノにそう言って持ってきた食事を見せると、カノンノは小さく笑ったまま頷いた。
それを見ると、僕はベッドまで近付いて食事をベッドの隣にある机に置き、僕はベッドの近くにある椅子に座った。


「…体調は大丈夫…?」


「…うん。…一応、かな…。まだちょっと…クラッてする時があるけど…」


「…高濃度のマナを浴びすぎたんだよね…あんまり、無理しないでよ」


僕の問いに、カノンノは右手で自分の額を抑え少し俯いてそう答えてきた。
その様子に僕はそう言うと、手を伸ばしてそっと、カノンノの頭を撫でた。


「…うん…ありがとう。…ニアタが言うには…高濃度のマナを浴びすぎて…肉体と意識に…ズレが出来てるんだって」


「肉体と意識にズレって…それって本当に大丈夫なの…っ!?」



頭を撫でられ、カノンノは少し安心した表情を浮かべるとそうゆっくりと説明してき、僕はその説明に思わず声を上げてしまう。





肉体と意識にズレって…かなり危ないんじゃないのっ!?


「だ、大丈夫…だよ。もう大分眠ってたし…もう、大丈…夫…っ」


「……カノンノ…?」


僕の反応に、カノンノは少し苦笑を浮かべてそう言っていく。…だけど、何故か途中で言葉が途切れだし、どこか目が虚ろになりだし、僕は不思議に思ってカノンノを呼ぶ。


「…だ、大丈夫……また…ちょっとズレが起きただけ……え…?」



「……どう…したの……?」



途切れ途切れながらも、そうゆっくりと言っていくカノンノが、不意に僕を見た瞬間、虚ろながらもどこか呆然とした表情を浮かべて声を出し、僕はその様子に思わず首を傾げる。


僕に何かついているのだろうか?
…そう、思っていた時だった。


「…え……え……?な、なに…これ…?嘘…嘘嘘…どうして…どうして…っ!?」


「カ、カノンノっ!?どうしたの、急に…っ!?」


突然、カノンノが僕の方に向けて手を伸ばし、僕に触れるか触れないかの位置で、混乱した表情で、まるで何かを確かめるかのように手を閉じたり開いたりする。
僕はカノンノの行動に驚くも、カ
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