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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第五十一話
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どうして…?」


「…アンタ…時々研究室に出入りしてる時あるでしょ?そん時のアンタの顔…結構暗かったからね」


僕の反応に、後ろで呆れた様子でそう言われたのが分かった。
僕が恐る恐る問うと、ロッタは少しそう返してきた。
研究室…僕のドクメントの様子を見てもらう時の、か…。


「…よく見てるね、僕の事」

「た、偶々よ、偶々っ!…別に、アンタが話したくないなら話さなくていいよ。…どがつくほど正直者でお人好しのアンタがまだ隠してるって事は、アンタがよっぽど言いたくないって事でしょうからね。……ただ」


「…っ…ロッタ…!?」


僕の言葉に少し焦った反応をした後、そう淡々と言っていくロッタ。そして言っていく中、背負われる為に首に回していた腕を、締めない程度に強く抱きついてき、僕は少し驚く。


「…ただ、アンタは一人じゃない。…それに…アンタは『守る』だけじゃなくて…皆に『守られて』もいい存在なんだから。…そこんとこ、ちゃんと分かっときなさい」


「……うん」



抱きついた腕の力を緩めず、そう言って僕の肩に自分の顔を乗せるロッタ。
僕はロッタのその言葉と、抱きついた為密着した背中から伝わる彼女の暖かさを感じながら…ゆっくりと頷いて応えた。




「――…ねぇ、衛司」


「――…ん…何、ロッタ?」


「…このジルディアとの騒動が終わったら、改めてアンタに言いたい事があるんだけど…その時はちゃんと、私の前に居なさいよね」


「…?うん…分かった」




――――――――――――






「――力の調子はどうだい?」


――暗い闇のような中、ラザリスは目前に立つ、自分と同じように身体から結晶を生やしたサレにそう問い掛けた。

「――フフッ…最高だよ。試しに大精霊に挑んでみたけど…まさか大精霊をあそこまで変えられるなんて…中々良い気分さ」


ラザリスの問いにサレは口元を吊り上げるとそう言い、ラザリスを見た。


「そうかい。…それなら、君にはもうしばらくしたら僕の代わりに動いてもらおうかな。僕はあのディセンダー達との来たるべき闘いの為の準備をしないといけないから」


「了解したよ。君と、ジルディアの望みとあらば…」



サレの返答にクスリとラザリスは笑みを浮かべてそう言うと、サレは一度と頷いた後、ラザリスの前に片膝をつき、頭を下げた。


まるで…忠誠を誓う騎士のように…。






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