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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第五十一話
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を聞きながらラザリスの事を思い出すも、イフリートの出した特徴に少し悩む。
確か…ラザリスはそこまで目つきは悪くなかったと思うし…それに多分だけど、ラザリスは女の子だと思う。多分だけど。


…でも、それなら一体誰が…?


『――すまぬがこれ以上は我からはなんとも言えぬ。本当に、申し訳ない』


「いえ、気にしないで下さい。…それにしても…イフリートはこれからどうするんですか…?」


『…今回の事があって、また同じ事が起こらんとは言い切れんからな…事が落ち着くまで此処にはおれんだろう。…本来であれば我もヴォルト同様、お前に使役されて礼を返したいが…どうやらお前の身体は『特別』のようだからな。…しばらくはどこかに姿を消すとしよう』


僕の問いに、少し僕をじっと見た後イフリートはそう答えた。
…どうやら彼には僕の身体の事が分かったらしい。

その部分を後ろの三人に聞こえないように言ったのがその証拠だろう。


「…ありがとう、イフリート」

『――礼をすべきは我なのだが、な。…この礼はいつか必ず、どこかで返すとしよう。…ではな、良き…人間達よ』



僕の言葉にイフリートは少し驚いた表情を見せた後、どこか照れくさそうな仕草を見せてそう言うと、イフリートは少し小さい赤い光へと姿を変え、火山から空へと消えていった。







―――――――――――――






「――…全く…どうして、私がこんな…」


「…そういわないでよ。…まだ身体、上手く動かせないんでしょ?」


――火山の帰り道、僕は何故か顔を真っ赤にしたロッタを背中におぶって帰っていた。
…どうしてか、といわれると…ジュード達がある程度ロッタを回復させてくれたみたいだけど、まだ上手く歩ける程回復してはいないらしい。
それでどうやって帰るか考えているとレイアが…


『じゃあさ、衛司がロッタを背負って帰ればいいんじゃないかな?』


…と、提案したからだ。
始めはロッタは顔を真っ赤にして嫌がってたけど、レイアと何か話した後、渋々僕に背負われて帰る事に頷いた。
代わりに星晶剣はロッタに背負ってもらってるけど。
因みに、その提案であるレイアは何か機嫌良さそうにジュードと一緒に前を歩いている。

…やっぱり幼なじみだから仲良いんだね、あの二人。




「…ねぇ、衛司」


「ん…何、ロッタ?」


「…アンタ…まだ何か私達に隠してる事あったりする?」


「え…っ!?」


不意にロッタから呼ばれ、振り返らずに何か聞き返すと、唐突に聞かれた言葉に思わず驚いてしまう。


「…その様子だと…やっぱり何か隠してるのね」


「…えっと…
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