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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第五十一話
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晶剣の変形《マナの使用》。
…いつもツンツンしてるのに、こういう時は本当、僕の事を心配してくれるな、ロッタは。

正直、かなりキツかったりする。
だけど…。







「くっ…これくらい…ロッタを…守れるなら…どうってこと、ないっ!」


「っ!」


ロッタの言葉に答えるように、僕はそうハッキリ言う。
そう…確かにかなりキツいけど…大切な仲間を守れるなら…どうってことない!


「魔神拳っ!」


「兎迅衝っ!」


『グゥウゥゥっ!!』



炎を防ぐ中、不意に防いで見えない向こう側からジュードとレイアの声が聞こえた後、イフリートの声と何かがぶつかる音が聞こえ、炎が止む。

恐らくジュードとレイアがイフリートを攻撃して、イフリートの炎を止めたんだろう。


僕が星晶剣を戻すと案の定、向こう側からジュードとレイアが駆け寄ってきた。

「…大丈夫!?衛司、ロッタっ!?」


「…っ…うん、なんとか…それより、ロッタを…」


「衛司もだよっ!任せてっ!」

僕とロッタを見て言ってきたジュードに僕はなんとか頷いて先にロッタの回復を頼む。
僕のその言葉にレイアは首を横に振ってそう言った後、ジュードと顔を合わせる。


「――回復の光よ…」


「――加護の風を此処に…」


「「エイドオールっ!!」」



ジュードとレイアが両手を前に突き出しそう唱えると、二人を中心に暖かく、そしてどこか安らぐ風が僕達の周りを吹き抜ける。
その風が僕達を包んでいくと同時に、先程まで防いでいて身体に感じていた熱やマナの消費…それに倒れているロッタの傷が回復していく。


…よし、これなら…っ!




『グゥウゥゥ…オォオォォォっ!!』



「…やっぱり、まだそう簡単には倒れてくれないんだね」


回復し、立ち上がる僕達と同じように、イフリートは再び雄叫びを上げながら立ち上がり、それを見たジュードは呟く。

ジュード達が回復してくれたとはいえ、さっきのマナ消費は結構大きい。
…どうすれば…。


「―…ねぇ、衛司…。アンタの星晶剣…マナを吸収して、威力や形が変わるのよね…?」


「ロッタ…?確かに…そうだけど…」


考えていると不意に、後ろで杖を支えして立ち上がるロッタからそう聞かれ、僕は少し首を傾げて答える。

「そう。…なら…今から私が今残ってる魔力全部込めたマナをアンタに送るわ。それを星晶剣で吸収して…アイツに叩きつけなさい」


「えっ…!?そんな事したらロッタは…」



ロッタの出した提案に、僕達全員が驚く。
回復したとはいえ負傷しており、それで残りの魔力を込め
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