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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第五十一話
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溜め息混じりにロッタは言うとそのまま僕に問い、僕は納めたままの木刀を一度見てそう答える。イフリートを戻すには以前のヴォルトの時のように、この木刀の力が必要だとは思うんだけど……以前のように光り出す様子は無い。
多分、まだイフリートを戻せる程弱ってはいないんだろう。






『…ゥゥゥ…オォオォォォっ!』


そんな僕達の疑問に答えるかのように雄叫びを上げながら吹き飛んだ場所から再起するイフリート。
僕達はそれを見て再び武器を構える。


「…全く…本当、大精霊って厄介ね…」


「早く彼を戻したいけどこれじゃあ…また来るよっ!」


『グゥウゥゥ…ルオォオォオォォっ!!』


武器である杖を構えたままそう呟くロッタに僕はそう言っていると、イフリートは雄叫びを上げながら再び炎弾を放ってきた。

僕達はそれに対してその場を散り、炎弾を避ける。その時だった…。


「――っ!ロッタっ!!」


「え…きゃぁっ!!」


皆が散り散りに炎弾を避けた瞬間、イフリートは始めから標的を決めていたかのように…避けたロッタに向けて右腕を振り下ろした。
ロッタは慌てて杖を前に出して盾のようにするが、避けた直後という事もあり防ぎきる事が出来ず飛ばされ、壁に背中をぶつける。

「ロッタ!!」


「クッ…今すぐ回復に…っ!?」


『グルルゥゥ…ウォオォォっ!!』


壁にぶつけられたロッタを見て声を上げるレイアと、それ駆け寄ろうとするジュード。
そんなロッタに向け、イフリートは更に追撃するかのように息を大きく吸い込む。

っ…そうはさせるかっ!!



「っ…星晶剣、僕のマナをっ!!」


『(――主っ!?)』


イフリートが息を吸い込んだのを見た瞬間、僕は倒れたロッタの前に守るように立ち、星晶剣を構え、星晶剣に自身のマナを送る。
ヴォルトの声が聞こえると同時に身体にマナを吸われる感覚が走るが、それを気にせずマナを星晶剣へと送らせ星晶剣を巨大化させる。


『グォオォォォォっ!!』


「っ…防ぎきって…星晶剣っ!」


イフリートから放たれる炎の僕はそれを巨大化させた星晶剣で防ぐ。


「うっ…くっ…!」


火の大精霊、イフリートの炎の息吹。星晶剣で防いでいるとはいえかなりの熱さが星晶剣を通して伝わってくる。だけど…ここで防ぎきらないとロッタが…っ!


「ぅっ…アン、タ…星晶剣《ソレ》使ったら…アンタの…身体が…っ」


炎を防いだままの僕に、後ろから途切れ途切れにそう、ロッタの声が聞こえた。
皆は僕のドクメントの状態は知らない。だが、皆と比べて僕の体力が低い方である事は皆が知っている。そんな僕の無理な星
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