No5 特性
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……あっけなかったな。
「ああ!! ゴローニャ!」
「ゴ……ロ……」ピクピク
ゴローニャは戦闘不能。ジロウは急いでゴローニャをボールに戻した。
……おかしい、一匹倒れたはずなのに、ジロウのやつ……笑ってる。
「(やっぱり、レッドさんは強い……)」
「(でも、こいつなら……兄ちゃんからもらったこいつなら……!)」
「おいおい、早く次を出してくれ」
まあ、何を出すかは予想ついてるんだけど……。
「は、はい! いけ! イワーク!!」
予想通り、ジロウはイワークを繰り出した。
デカい……シロガネ山でもイワークは腐るほど見たが、このサイズは異常だ。
「(随分、鍛えられてるみたいだな……)」
「イワーク!! がまんだ!」
「グオオ!!」
「(!? しまった!!)」
しまった! 今は戦いの真っ最中……余計な考えをしてる暇はなかったぜ……。
にしても、がまんか、相変わらずこのイワーク、えげつない技を使ってきやがるな。
このイワーク、俺の見立てだとかなりの高レベル……それに恐らく個体値を厳選している……!
こうげきに優れたイワークのがまん、タイプ不一致とはいえ、食らえばラプラスには致命傷だろう。
「(レッドさんのラプラスがたとえハイドロポンプを使ってきても、イワークにはきあいのタスキがある……!)」
「(レッドさんはさっき、ラプラス一体で戦うと言った……つまりラプラスを倒せば俺の勝利……!)」
「(勝てる! ラプラスの一撃をタスキで耐えたあとにがまんを解放すれば……!)」
ジロウは新人とはいえ、ぼうぎょととくぼうの低いイワークを考え無しにぶつけるとは考えにくい。
ましてやがまんは、こちらが攻撃するまで行動不能になる技……一撃で倒されたら元も子もない。
十中八九、イワークはタスキ持ち……ラプラスの致命傷は避けられない……か。
……なら仕方ない、この手でいくか
「ラプラス、あまごいだ!」
「ピイ!!」
「!?」
「グオオオ〜〜〜!!」
ジム内に激しい雨が降り出した。普通、雨でポケモンがダメージを受けることはない。
しかし、密閉されたジムの中、雨は必然的にたまっていく。実際雨は、俺の膝元まで来るほど貯水した。
更に相手はいわ、じめんタイプのイワークだ。雨水とはいえ多少のダメージは受けるだろう。
1でも体力が削れれば、タスキは効果を発動することが出来ない。
「(何のつもりだ……? レッドさんは……)」
「(雨でダメージを削られたから、確かにイワークのタスキの効果は発動出来ない……)」
「(でも、このターンでイワークのがまんは解放される……そしたらラプラスは間違いなく倒れるはず)」
「イワーク! がまんを解放しろ!」
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