暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 咎人が背負う運命
剣の世界 絶望と希望編
罪を背負いし剣士
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「タクト、スイッチ!!」

親友キリトは叫んだ。
何時もは穏やかで何を考えているのか解らない少年も命の駆け引きでは真剣になる。
俺はキリトと入れ替わり攻撃を開始した。
目の前のモンスターボーンスカル
弱点の頭、足を重点的に剣で切り裂き体制が崩れ隙が生まれる。
俺は弱点の頭に初歩的ソードスキル リニアを発動し頭に剣が突き刺さった。

「終わりだ」

剣を引き抜き少年は剣を鞘に収める。
まだボーンスカルのHPは残っているが問題ない。
俺は1人じゃない仲間が居るのだから

「お前は何時も手柄を人に譲るなタクト」

キリトはボーンスカルに縦に切り裂きながらも呟く。
そして剣を鞘に戻し倒したモンスターの経験値とアイテム確認を行う。

「別に手柄なんて必要ないだろ。
パーティーなんだから倒したモンスターの経験値は平等に振り分けられるんだから」

「でもアイテムの場合は倒したプレイヤーに送り込まれるだぞ?」

「俺の目的はアイテムじゃない。
経験値稼ぎが俺の目的、アイテムは二の次だ」

モンスターのHPを0にさせたプレイヤーには優先的にアイテムがドロップするシステム
頑張ったプレイヤーにはご褒美と言えるだろうが俺は好まない。
今は経験値を稼ぎレベル上げを優先して1日でも早くデスゲーム ソードアート・オンラインから開放されたい。
だから俺はアイテムより経験値狙いでモンスターを倒す。

「経験値稼ぎも確かに重要だけどアイテムも重要だと俺は思う。
倒したモンスターからドロップしたアイテムは大抵、買えないからな」

「確かに買えないが必要とは思わん」

武器や防具は買えるし造れる。
無論、造るとなるとアイテムが必要だが買えばいい。
確かに売っているアイテムは心許ないと思うプレイヤーは大勢いると思うが腕しだいでなんとでもなる。

「俺は必要だと思うな。
だってカッコイイ武器や防具がドロップした瞬間、物凄く嬉しく感じる」

相変わらず子供みたいな考え方だ。
でも、間違っている訳じゃない。
ゲームをプレイしていれば自然とそう感じるのがゲームの毒なのだから

「ま、俺はトドメは譲る。
俺は別にアイテムを欲している訳でも金に困ってる訳でもないしな」

「考えが固いなタクトは見た目からして俺に近い年頃だと推測したんだが」

「歳なんて見た目と大体、同じだよ」

呆れた溜息が俺の口から吐き出される。
今は75層の攻略中、モンスターも他のステージより格段に手強い。
それでもキリトは気楽に進む。
羨ましいと言うべきかな。

「でも、お前はこのダンジョンななんで付いて来たんだ?
俺は経験値稼ぎで来たがお前はアイテム狙いか?」

トドメは俺が譲るのでレアアイテムドロップ率はキ
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