装填2 緋色と闇と、非日常
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し指を向けて聞きたくなかった言葉を言いやがった。
「アンタ、私の奴隷になりなさい」
今なんて言った?
土鈴になりなさい?
どれ胃?
……聞き間違いだったらいいな…。
アリアはパートナーを探している。
自分の《母親》を救う為に。
あの組織に挑む為に。
たった一人で今まで戦ってきたんだろう。
アリアのパートナーが務まる人間なんてそうそういるもんじゃないからな。
世界中のどこかにいるかもしれない未来のパートナー。
いる確約もなしに今までたった一人で戦ってきた。
そして今日、偶然にもパートナーになりそうな候補者が見つかった。
人付き合いが苦手なコミュニケーション力ほぼ0のアリアはパートナーにする為に無茶苦茶な行動に出た。
そこまでは解る。
だがな…。
なんで俺が奴隷宣言されてるんだ??
母親の件には同情する。
助けてやりたいとも思う。
だけど…
「だが、断る」
「なんでよ??」
アリアがそのちっこい背を一生懸命伸ばして抗議の威嚇射撃をおこなってきた。
銃弾は上空に乱射される。
「いきなり来て銃弾ぶっ放しといて挙句の果てに奴隷になれだ?
アリアお前いくらコミュ力0でもこれはねぇよ!」
本当どういう教育されてきたんだ?
「なんでよ…嫌だ!ミツルはアタシのもんだ。
あたしの奴隷よ!これは決まり、決まりったら決まりよ!」
どんだけ理不尽なんだよ…。
「決闘よ!
負けたら《勝った方の言うことをなんでも聞くこと》、決闘しなさい!」
「いいのか?
俺は金次と違って女の子でも容赦しないぜ?」
「望むところよ!
でっーかい風穴空けてやるんだから」
んで、強襲科の施設、黒い体育館へとやって来たが。
「おお、光。死にに強襲科に来たのか?
じゃあさっそく死んでくれ!」
「うるさい、田中。お前こそ先に死ね!」
「あれ?八神君じゃない?
自由履修で来たの?
じゃあさっそく死んで」
「嫌だ!君こそ先に死んでくれ!」
「死ね死ね死ね死ね…」
「ヤンデレかよ?
あんたこそ死ねー」
強襲科の悪しき伝統で何故か挨拶代わりに死ねと言うことが決まっている。
だから俺はこんなところに来たくなかったんだ。
死ね死ね団の魔窟になんか、な。
「それじゃあ、始めるわよ」
アリアはそう言って両手に大型拳銃、コルトガバメントを持ち銃撃してきた。
銃口から放たれた銃弾は俺の左肩に狙いがつけられている。
俺はあえて避けずにその銃弾を受け止めた。
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