No4 相性
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出てきたのは、ゴローニャだった。
「ゴロ!!」
「意外だな、てっきりイワークかと思った」
「『切り札は最後まで取っておけ』、兄ちゃんの教えです」
「そうか、なら俺はこいつでいくぜ」
俺はボールを投げ出した。ボールは空中で開いた。
俺が出したのは……ラプラス!
「ピィ〜〜!!」
「ラプラスですか、やっぱり相性をついて来ましたね」
「ああ、俺はこいつ一匹で戦う」
「(ラプラスはみずだけでなくこおりタイプでもある……じめんタイプの技なら大ダメージは必死なはずじゃ……)」
「どうした? 攻撃しないのか?」
「あ……」
相手のことを考えている暇はない。真剣勝負なら尚更だ。
容赦なく俺は攻撃を仕掛ける
「ラプラス! れいとうビーム!」
「ピィ〜〜!!」
ラプラスの口から、れいとうビームが放たれる。俺のラプラスは伊達に鍛えてない。食らえば即死だぜ。
「!? ゴローニャ! まもるだ!」
「ゴロ〜〜!!」
ゴローニャの前に透明な壁が作られた。れいとうビームは防がれてしまった。
「まもるか、いい技を覚えてるな」
「はい!」
「だが、守ってばかりじゃ勝てないぜ、ラプラス! ふぶき!」
ラプラスの放ったふぶき、零度以下の激しい冷気だ。簡単には防げないぜ。
「ゴローニャ! かわせ!」
「ゴロ!!」
ゴローニャはすかさず回避行動を取る。ふぶきは追尾するかのようにゴローニャに襲いかかる。
ラプラスは俺が命令するよりも先、ゴローニャの移動した先を捉えていた。
「ゴローニャ!! まもるだ!」
「ラプラス! ハイドロポンプ!」
前方からふぶき、後方からハイドロポンプ、ゴローニャのまもるがとっさに発動したが、後方からのハイドロポンプを回避することは不可能だった。
ドカアーーンと大きな音がジムに響き渡る。ゴローニャにハイドロポンプが衝突した音だった。
巻き上がる砂煙と共に現れたのは、瀕死したゴローニャだった。
みずタイプはいわとじめんに相性がいい。まさに、効果は抜群だ。
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