六つの鍵
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。
「残念だが、目から受ける魔法は私には効かない。」
「そ、そんな…。」
ミッドナイトは血を吐き出し、空に手を挙げた。
「ボクは最強なん、だ…。父上をも超える最強の、六魔。誰にも負けない最強の魔導士。」
「人の苦しみを笑えるようでは、その高みへはまだまだ遠いな。」
(「うう…ボクの祈り…。ただ眠りたかっただけなんだ…。静かな所で……。」)
ドッ
そして、ミッドナイトは倒れた。
(「これが、エルザ…。」)
「誰にも負けたくなければ、まずは、己の弱さを知る事だ。
そして、常に優しくあれ。」
こうして、エルザとミッドナイトとの戦いはエルザの勝利で幕を閉じた。
一方こちらは王の間の最下層
ここではナツたちとブレインの杖との戦闘?が行われていた。
ゴキィン
「んがっ!!!」
ゴッ ガッ
ナツは杖に殴り飛ばされ地面を滑った。
「な!!」
グレイはナツが飛ばされた事に驚いている内に、接近していた杖によって殴り飛ばされた。
バコォ
「ぐはっ。」
「ナツ!!!グレイ!!!」
ルーシィがナツとグレイの心配をしている時だった。
「!?」
何かおしりの辺りに違和感を感じたルーシィがそこへ目をやると、
ピロン
「きゃあああああああっ!!!!」
「ほう。」
杖がルーシィのスカートを下から覗いていたのだ。
「ヘンターイ!!!」
ルーシィは杖に殴りかかるが空振りに終わってしまう。
すかっ
「ハハハッ。小娘の下着など見ても萎えるわ。」
ガコン
「ひどっ。」
ルーシィは少し涙を流しながら、やはり殴り飛ばされた。
「こいつ…。」
「棒きれのくせに。」
「やらしい奴…。」
「大丈夫?ルーシィ。」
なかなか素早い動きを見せた杖に意外なほど苦戦を強いられてしまった。
「む。」
「!」
ナツは杖から違和感を察知した。
「六魔が…
全滅!!!?いかん!!!!いかんぞ!!!!」
突如、慌て出した杖が体を震わせながら言った。
「あの方が…来る!!!!」
「あ?」
「あわわわ…。」
「何だっていうんだよ。」
杖は震えながらグレイの問いに答えた。
「ブレインにはもう一つの人格がある。」
「!?」
「知識を好み“脳”のコードネームを持つ表の顔と、破壊を好み“無”のコードネームを持つ裏の顔。」
「ゼロ!?」
ハッピーは得たいの知れない人物の名前を聞いて驚く。
「あまりに凶悪で強大な魔力の為、ブレイン自身がその存在を六つの鍵で封じた。」
「それが六魔将軍!?」
つまりはゼロの人格を封印するために六魔将軍を作り上げたのだ。
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